徹底した共創により、短期間でUI設計とプロダクト価値の最大化を実現

顧客体験を起点に企業変革を前進させるデザインカンパニーの株式会社グッドパッチ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:土屋尚史、証券コード:7351、以下「グッドパッチ」)は、転職エージェント事業を展開するヤマトヒューマンキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:堀江 大介、以下「YHC」)が展開する、新規事業のビジネス&キャリア動画メディア「CARINAR(キャリナー)」において、顧客体験を起点としたプロダクト開発の支援を行いました。本プロジェクトではプロジェクトオーナーのビジョンを形にすることに注力し、立ち上げから約3か月半という短期間で、体験設計からMVP開発までを実現しました。

要約

  • グッドパッチは、ヤマトヒューマンキャピタルの新規事業であるビジネス動画メディアサービス「CARINAR(キャリナー)」の立ち上げを支援
  • プロダクトオーナーと徹底的に共創し、約3月半という短期間でビジョンの具現化からUI設計、MVP開発までを実現
  • ユーザー体験と事業成長を両立させる設計により、プロダクトの価値最大化を後押し

背景

YHC社は、M&A業界やPEファンド、VC、投資銀行、コンサル業界などへの転職支援を専門とする人材紹介会社です。年間5,000名の求職者が登録・相談し、未経験者の高年収キャリア実現をサポートしています。近年、同社は新たな事業領域として、ビジネス動画プラットフォームサービスの開発を開始しました。

しかしながら、YHC社の代表取締役である、ビジネス動画プラットフォームサービスのプロジェクトオーナー(以下、「PO」)が描くビジョンを具現化するプロセスにおいて、以下のような課題が浮き彫りとなっていました。

  • SaaS開発未経験のPOがビジョンを具体化できず、開発が停滞
  • UI/UXの専門家不在によるユーザビリティの課題
  • POの想いを理解し、共創できるパートナーの不在

このような状況の中、グッドパッチがデザインパートナーとして参画し、プロジェクトの推進を支援しました。

支援内容と成果

1. 徹底した共創によるビジョンの具体化

プロジェクト開始直後より、POとの綿密なコミュニケーションを実施し、ビジョンを整理・言語化しました。「誰にどんな価値を届けるのか?」「どのような態度変容を促したいのか?」といった本質的な部分を明確にし、サービスのコアコンセプトを確立しました。

理想の体験・具体施策を合わせた構造図イメージ

2. 短期間でのUI設計とプロトタイピング

UI設計は通常、ユーザー起点での要件整理・情報設計・表層デザイン・使用検討のステップを踏み、ユーザー体験を軸としたUIを設計するには、大きなものだと数か月かかる場合もあります。今回POの仮説起点で体験整理から仕様検討を同時並行で作成することで、1.5か月という短期間で80画面を超えるUI設計を実現。ユーザー視点を重視し、実際のリリース後の反応を見ながら継続的な改善を進めるMVP(Minimum Viable Product)開発アプローチを採用しました。

80画面を超えるUIのイメージ

3. 事業目線とユーザー体験の両立を実現するKPI設計

さらに顧客起点でプロダクトと事業の両輪での成長を促すために、KPIツリーとノーススターメトリック(※)を新たに設計。今後、POの想いを組織全体で達成する目標とするために、プロダクト固有の価値を組織全体で測る指標として定義し、データに基づく改善施策を推進しました。

今回の取り組みを通じ、YHCの新規動画サービス「キャリナー」は、よりユーザーに寄り添った形での提供が可能となりました。今後もグッドパッチは、企業のプロダクト開発におけるデザインパートナーとして、顧客体験の視点から事業成長をデザインの力で支援してまいります。

※ノーススターメトリック:企業がビジネスを成長させるために業績を測り、事業の正しい方向を示す指標

クライアントの声

ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役 堀江 大介様

グッドパッチ様には私の構想の言語化とデザインへの落とし込みをサポートいただき、感謝しています。ミーティングを重ね、時には互いの議論をぶつけ合い、真剣な議論を交わし、取り組んでいただきました。その姿勢からは、単なる外部の支援者という枠を超え、本気で事業の成功を願ってくれていることが伝わり、「信頼に足るパートナー」という認識を深めました。お陰様で無事にサービスをローンチすることができました。正直なところ、当初は他社に比べて値段が高いなと感じた部分もあったのですが、それに勝る、納得度のあるサービスでした。本気のパートナーを求める事業者の方に、グッドパッチ様を強くお勧めいたします。ありがとうございました。

関連情報

・本プロジェクトの詳細は以下よりご覧ください。

グッドパッチ公式サイト:ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 事例
CARINAR(キャリナー)公式サイト

株式会社グッドパッチについて

グッドパッチは、顧客体験を起点に企業変革を前進させるデザインカンパニーです。
2011年9月に設立し、2020年6月には日本のデザイン会社として初の東証マザーズ(現グロース)上場。
さまざまな企業に伴走し、企業変革支援、UI/UXデザイン、ビジネスモデルデザイン、ブランド体験デザイン、組織デザインなどを行う「デザインパートナー事業」と、デザイン人材特化型キャリア支援サービスやオンラインホワイトボードを提供する「デザインプラットフォーム事業」を展開。「デザインの力を証明する」をミッションに、「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」をビジョンに掲げ、デザインによる課題解決と価値創造に取り組んでいます。

株式会社グッドパッチ
デザインパートナー事業
フルリモートデザイン組織「Goodpatch Anywhere」
デザイン人材特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」
デザイナーを目指す学生向け就活プラットフォーム「ReDesigner for Student」
オンラインホワイトボード「Strap」

<グループ会社>
株式会社スタジオディテイルズ
株式会社Muture
株式会社ピープルアンドデザイン