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Client
弥生株式会社
Expertise
Organization Design
Date

Overview

「弥生会計」をはじめとした業務ソフトウェアを提供する弥生株式会社(以下、弥生)。同社でコンテンツディレクションを行うマーケティング部コンテンツマーケティングチームでは、組織変更を機にWebサイトのコンテンツ企画・制作の体系化に課題を抱えていました。

そこでグッドパッチは、「ユーザーゴールから導くコンテンツ/ワイヤーフレーム設計ワークショップ」を提供。デザイン未経験の企画担当者が、ユーザーゴールとビジネスゴールを起点に、商品ランディングページの構成を自ら設計できるようになるまでを学ぶプログラムを実践した様子を紹介します。

Client

弥生株式会社

Yayoi Co., Ltd.

弥生は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる。」というミッションを掲げ、バックオフィス業務を支援するソフトウエア「弥生シリーズ」の開発・販売・サポートする企業です。「弥生シリーズ」は登録ユーザー数350万を超え、多くのお客さまにご利用いただいています。

Summary

グッドパッチが提供したサービス

デザインプロセスワークショップ(体験型研修)-企業様カスタマイズ版
 

ご支援前の課題やニーズ

  • 企画・制作チームにて、組織内で個々の経験やスキルにバラつきがあり、業務量に偏りがあった
  • 抽象度が高い課題や情報が分散している状態でも、企画・デザイナーといった職種に関わらず「よいコンテンツ」を提案・議論しあえるチームをつくりたい
     

グッドパッチの対応とご支援後の成果

  • ユーザーゴールとビジネスゴールの両視点を行き来し、ビジネス成果につながるLP構成を自ら設計できる1日完結型ワークショップを設計
  • 座学と実践を組み合わせ、8時間で全員がFigma上でLP構成を形にできるワークショップを実施
  • ワークショップ参加者の12名全員がワイヤーフレームを完成させ、全員から「満足」「業務に活かせる」との声が寄せられた

「デザインは依頼するもの」という思考からの脱却——弥生が直面した変化

今回グッドパッチに依頼をいただいたのは、弥生株式会社のコンテンツマーケティングチームです。Webページやクリエイティブ、記事コンテンツといったマーケティングに関する制作を社内の各部署から請け負っていました。同チームは組織再編により、制作に加えて課題整理から施策設計、効果検証までを担う組織に発展。新たな体制では「コンテンツ企画」と「コンテンツ制作」という形で役割に合わせた2つのチームに分かれました。
企画と制作、両者の連携を深め、コンテンツの質を高めるためにも、コンテンツ企画チームは従来のように依頼ベースで制作物を発注するだけでなく、企画担当者自身がユーザーゴールとビジネスゴールを踏まえてLP(ランディングページ)の構成やワイヤフレームを設計し、制作チームとコミュニケーションをすることが求められるようになりました。
 
さらに近年では、生成AIの台頭によって「デザイン」へのハードルが下がり、非デザイナーが自ら構成を考え、デザインを起点にコミュニケーションを行う動きが加速しています。「自分でもワイヤーフレームを描いてみたい」「構成の意図を言語化したい」というニーズが広がる中で、弥生でもメンバー一人ひとりが「考える力」と「形にする力」を高める必要性を強く感じていました。
 
こうした変化に応える形で、制作チームに所属しているデザイナーの力を借りなくても、LPに訪れるユーザーの体験を自ら描けるようになる「UX/UIの考え方を1日で実践的に身につけられるワークショップ」を設計。チームの情報設計力を底上げし、依頼型から自走型へと変化を促す取り組みを実施しました。

体験を起点に“考える力”と“形にする力”を磨く『1DAY ワイヤーフレーム設計ワークショップ』

いただいていた課題感を踏まえ、グッドパッチはワークショップの目的を「プログラム体験を通して、ワイヤーフレーム設計に関する基本的な知識や実務で活用できるTipsを身につけること」と設定しました。

さらに、組織変更により新体制となったチーム内での「共通言語を育むこと」も目的に加えて、プログラムを設計。企画チームと制作チームの計12名を対象に、1日で座学・実践・活発なディスカッションを組み合わせたワークショップを実施しました。

プログラムは大きく2つのパートで構成されています。午前はペルソナやユーザーストーリーを用いて、ユーザーが達成したいゴールから逆算し、必要なコンテンツを検討するUXパートとしました。

午後は、午前のアウトプットを基に「手書きのワイヤーフレームを作成し、その後デザインツール『Figma』で精緻化」するUIパートとしました。ペア、グループ、全体と段階的に範囲を広げながら、制作したワイヤーフレームの意図を説明し、フィードバックを受けてブラッシュアップしていくプロセスを提供しています。

【UXパート(午前)】体験を設計する思考法──ユーザー理解とストーリーづくり

講義:ユーザーゴールとビジネスゴール、体験設計と施策のアイデア発散より

午前のUXパートでは、「デザインプロセスの全体像を理解しながら、ビジネスゴールとユーザーゴールの違いを整理し、両者をどのように結びつけて体験設計につなげるか」を学んでいただきました。

体験設計とはストーリーを描くことであり、Webは“読む場所”ではなく、“感じて、動く場所”であるという前提の下、まずはサイト訪問者をポジティブに動かす魅力の必要性を再確認していただきました。

ワーク1:ペルソナとニーズ理解

あらかじめ用意されたペルソナに対して、追加できそうな要素をグループで検討・共有し、多様な視点からユーザー理解を深めました。

ワーク2:体験設計、施策ブレスト

講義内容を踏まえ、チームで体験の核となる「体験コンセプト」を言語化しました。さらにユーザーの感情の変化を曲線として可視化し、各場面で必要となるコンテンツを検討することで、感情を軸にした構成づくりを体験しました。

【UIパート(午後)】手を動かして学ぶ、“伝わる画面構成”のつくり方

講義:ワイヤーフレームの作り方より

午前に整理したユーザー体験を基に、午後は実際のUI設計へ。ワイヤーフレームの基礎を学びながら、紙とFigmaを使って構成を具体化し、発表とフィードバックを通してUIデザインの考え方を実践的に身につけました。

コンテンツの配置順のTipsや、Webサイトに新規ページを追加するメリット・デメリットについても、併せて学んでいただきました。

ワーク1:ペーパープロトタイピング(ワイヤーフレーム)

ユーザーストーリーを基に紙上で画面構成を検討し、コンテンツの配置や構成を素早く可視化するプロセスを体験しました。

ワーク2:Figmaでのブラッシュアップ

ペアでのフィードバックを受けながらワイヤーフレームをデザインツール「Figma」で精緻化し、グループ内および全体発表を通じて、さらなるブラッシュアップと、自らのUIデザインの意図を伝える力を磨きました。

視点を広げ、デザインを磨く“対話のサイクル”

本プログラムでは、チームでの共通言語を作ることも副次的な目的として設定していました。一人でつくるだけでは気付けない視点を、仲間とのディスカッションを通じて発見する。段階的なフィードバックのプロセスが、より深い理解と説得力あるUI設計へとつながりました。

クライアントの声

終了後のアンケートでは、参加した12名全員から「非常に満足」「満足」との回答をいただきました。また、「業務に活かせそうか」という設問に対しても、全員が「非常にそう思う」「そう思う」と回答しています。以下に、寄せられた感想の一部をご紹介します。

「自身の課題としている部分(ユーザー視点の考え方や、ワイヤフレームの基礎)を学ぶことができ、充実した内容でした。発表の際に、チームメンバーやグッドパッチの皆さまからのフィードバックでGood(良い点)とMore(さらに改善できる点)をいただけて、より成長につながると思いました」

「ビジネス視点とユーザー視点を行き来する話は組織が変わったタイミングで話しているが伝わってないなぁと思っていました。このワークショップを通じてHowを共有いただけたこととそれを基に作業を行えたので、良い感じに腹落ちできたのでは?と思っています。とても感謝です!」

「今後、業種別製品LPなどのワイヤー作成をしてほしいと上司から言われて不安でしたが、今日学んだことをきちんと実践できれば、頑張れそうな気がしてきました!」

「UI/UXってとても面白いなと感じたので、今日教えていただいた内容の実践やおすすめの本を早速読もうと思います。ありがとうございました!」

自ら考え、かたちにする──AI時代に求められる構成力を体感するワークショッププログラム

今回のご支援では、「生成AI時代においても自分の言葉で構成を考え、意図を持ってデザインを描ける力を育む」ことを目的に、1日でUXとUIの基礎を往復しながら学ぶワークショップを設計・実施しました。

組織変更を経て新たなチームとして動き出すタイミングに合わせ、共通言語を育むことも意識。ユーザー理解から体験設計、そしてワイヤーフレーム制作までを一貫して体験することで、参加者全員が“自分の手で考え、伝える”プロセスの大切さを実感する機会となりました。
 
グッドパッチでは、単なるデザインスキル習得にとどまらず、UI/UXの思考法を自社内に根付かせるためのワークショップ設計やチーム支援も行っています。

チーム内での共通理解の構築や、AI時代におけるデザインを起点としたコミュニケーション力向上に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
 
◆デザインプロセスワークショップの詳細は以下の資料をご確認ください。
https://design-partnership.goodpatch.com/downloads/qm_ws_design-process-workshop

Credit

メインファシリテーター/UIデザイナー:mine
UIデザイナー:大久保 映里
UXデザイナー:秋野 比彩美

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