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Client
森永製菓株式会社
Expertise
Brand Experience Design
Date

Overview

森永製菓株式会社(以下、森永製菓)は、1899年に創業した大手菓子製造会社です。長い歴史と伝統を誇る企業であり、多岐にわたる製品を展開しています。そんな森永製菓の経営戦略部/経営計画グループでは、社内外に効果的に中計の内容を発信するために、中期経営計画書の伝え方の改善を求めていました。

今回、グッドパッチは森永製菓の「意志」「らしさ」を適切に伝えることを意識し、同社の2024年の中期経営計画書のビジュアルデザインをサポートしました。

Client

森永製菓株式会社

MORINAGA & CO., LTD.

Summary

ご支援前の課題

  • 中期経営計画書を通して、より森永製菓「らしさ」を表現するために、デザイン面でのブラッシュアップが必要だった

グッドパッチの対応

  • ヒアリング
    • 中期経営計画書の制作意図と、各ページの訴求ポイントを詳細にヒアリング
  • 企業のパーソナリティを探索
    • 森永製菓の「らしさ」を言語化
    • 「らしさ」を視覚的に表現したイメージをムードボードで作成しトーン&マナーを定める
  • ラフデザイン
    • 各ページのイラストやインフォグラフィックの方向性をラフデザインですり合わせる
  • 本デザイン
    • 統一されたデザインルールで全ページのビジュアルデザインを作成

ご支援後の成果

  • 言葉だけでなく視覚的にも訴求できることで、中計を通した情報発信の幅が広がった
  • 資料全体のデザインが一貫性を持ち、森永製菓のブランドイメージを適切に反映したものになった
  • 編集可能なイラストやインフォグラフィックパーツにより、今後の資料更新がスムーズに行えるようになった

自分たちの「意志」が直感的に伝わるデザインにしたい

森永製菓は、2025年3月期を初年度とする「2024中期経営計画」において、「2030経営計画」達成をより確実なものにするための2ndステージと位置づけ、キーメッセージを「飛躍に向けた成長軌道の確立」と定めました。

※参考
2030経営計画・2024中期経営計画

経営戦略部/経営計画グループでは、中期経営計画書の制作において、一部のデザインをこれまで別の外部パートナー会社に依頼していました。
ただ、完成イメージのすり合わせが難しく、「どうすれば、自分たちの意思を適切に伝えるデザインにできるのか」と悩んでいたといいます。

当初グッドパッチには、編集可能なイラストパーツのみの作成依頼を想定していたものの、現状の課題感や達成したいことを整理し、グッドパッチの手がけた過去の事例などをご参照いただく中で資料全体のトータルデザインを依頼していただくことになりました。

企業の「らしさ」を言語化から視覚化へ

グッドパッチでは、すぐに資料のビジュアルデザインから始めるのではなく、ワークシートを基に森永製菓「らしさ」を定義していくことから始めました。

使用したワークシートには、

  • 人に例えるとどんな人格を持っているか?
  • 良いところは?
  • 10年後、どんな姿になっていると思うか?
  • 過去も未来も変わらない「らしさ」があるとすれば、それは何か?

などの項目を設け、象徴的かつ印象的な回答内容を抽出し、パーソナリティキーワードに設定。森永製菓らしさの定義作りに役立てました。

その上で、森永製菓側で既に定義されていたパーパス、ビジョン、ミッション、行動原則や価値観などの内容を踏まえ「ムードボード」という形でビジュアル化し、デザインの方向性のすり合わせを行いました。

資料の注力ポイントと制作意図をヒアリング

経営戦略部/経営計画グループの方々は、中期経営計画書に大変強い想いを持って作成されています。グッドパッチでは、こうしたメンバーの想いに寄り添いながら、弊社が開発するオンラインホワイトボードツール「Strap」を用いて各ページで伝える内容、伝え方を一つひとつ丁寧にヒアリングしていきました。

一例として、「多様性の理解の深化と価値創出に資する支援の強化」を表現するページでは、森永製菓は同ページに掲載する挿絵の変更を希望していました。

「部門別の理解・行動促進支援」という戦略において、「部門別」感をどう表現するか?シンプルに色々な人の考え方を取り入れてコミュニケーションしている様子が伝わればいいのでは?工場の方や研究員の方をどう使うか?など、一つの挿絵をとっても細かな議論を重ねて制作を進めていきました。

一貫したトーン&マナーで資料のビジュアルをデザイン

こういったヒアリングを繰り返しながら、グッドパッチでは約70ページにわたるスライド資料のビジュアルデザインを進めました。

森永製菓「らしさ」を引き出したグッドパッチ「らしさ」

こうして森永製菓の「らしさ」「意志」を適切に伝えられる中期経営計画書が完成。言葉だけでは伝わりづらい、経営計画グループの想いや経営計画の大事な情報を視覚的に表現することで、伝えたい内容を効果的に伝えられるようになりました。また、資料全体のデザインが一貫性を持ち、森永製菓ならではの親しみやすさを適切に表現し、編集可能なイラストやインフォグラフィックパーツにより、今後の資料更新もスムーズに行えるようになりました。

グッドパッチでは、商談時のヒアリングからソリューションの提案、アウトプットの制作までを一貫して同じデザイナーが携わることで担当者とのイメージの乖離をなくし、課題解決を的確にサポートします。今回、プロジェクトに関わるメンバーが意見を出しやすい雰囲気作りを意識的に行ったことで「ヒアリング→構造化→ビジュアル化」というサイクルを多く回せたことが、成功のポイントではないかと振り返ります。

グッドパッチでは、引き続きさまざまな企業のブランドイメージを効果的に伝えるためのデザインを支援してまいります。

Credit

クリエイティブディレクション:栃尾 行美
アートディレクション:中田 彩
イラストレーション:平尾 帆野佳
デザイン:小幡 菜摘、土田 茉奈美、mine、韓 悦生

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