Goodpatch closed its Berlin office. We will continue to help businesses through Tokyo HQ.

Client
ソフトバンク株式会社
Expertise
Organization Design
Date

Overview

Goodpatchでは、これまで培ってきた通信技術、IoTやAI等の先端技術を活用して、日本企業と社会が抱える課題を解決するソリューション提案を推進、DX本部を新設したソフトバンク株式会社における、ユーザー中心のマインドセットをサポートする一環としてデザインプロセスワークショップを実施しました。

あらゆる企業活動、顧客体験がデジタル化されるDX(デジタルトランスフォーメーション)時代。それは業務効率化に留まらず、次々と新たな市場の創造をもたらしています。ソフトバンク株式会社では2017年、新規事業創造の専門組織としてDX本部が新設されました。これまで培ってきた通信技術、IoTやAI等の先端技術を活用して、日本企業と社会が抱える課題を解決するソリューション提案を推進しています。

またDX本部では、新規事業創出に向けたスキル教育などの投資が積極的に行われているそうです。その一環として、Goodpatchではデザインプロセスワークショップを通じてユーザーを中心とするサービス/プロダクトづくりのマインドセットをサポートしました。

なぜDXに「デザイン思考」が必要か?

2018年12月に経済産業省より発表された「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」では、以下のように定義されています。

“企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。”

これはまさに、凄まじい速度で大きな変化が起きている現代において企業に求められていることそのものです。プロダクトの機能や品質を高めるだけではもはやユーザーは満足しなくなってしまっています。不確実性が高く絶えず変化が起きている状況下では、ユーザーのインサイトから課題を抽出し、改善のサイクルを回し続けなくてはなりません。そして技術的な適応だけでなく、チーム・組織で共通言語を持って取り組む文化も欠かせません。このように「顧客を知る」こと、それを起点にサービスやプロダクトを改善することで課題・解決を行うデザイン思考の重要性が増してきています。

Goodpatchのデザインプロセスワークショップでは、様々なプロジェクトを通じて培ってきた独自のプロセスを体験していただくことで、デザイン思考の重要な考え方をビジネスに取り込む支援を行なっています。

デザインプロセスワークショップでは、「ユーザーリサーチによる課題抽出」「アイデア創出」「コンセプトメイキング」「情報設計」「プロトタイピング」「価値検証」といった一連のプロセスを1dayで体感いただくことができます。

デザインを組織の共通言語にする

デザインプロセスを一日かけて体験いただいた後、ソフトバンクからはこんな声をいただきました。ありがたいことに総合満足度は100%をいただき、デジタルトランスフォーメーション時代に向かう企業にデザインをインストールするお手伝いをすることができました。

“UXをデザインする上で、課題やシーケンスを洗い出しコンセプトを明確にしていくためのフレームワークの思考や、クイックアウトプットの実践経験など、今後の業務に活用が出来そうな内容であり、参考となりました。”

“生のユーザーヒアリングからプロトタイプ制作、フィードバックまで頂ける機会はとても貴重で、特に課題の抽出と絞り込みが大変で重要だという事を改めて意識できました。”

“カスタマージャーニーマップやプロトタイプデモは過去研修で実施したことがあるが、ワイヤーフレームなどを用いて表現するのは初めてだったので、デザインの一断面が少し理解できたと思う。”

“今まで1人でデザイン制作やUI/UX設計を行うことが多かったのですが、1日を通してチームで1つを作り上げるという経験ができたことがとても良かったと思います。「いいものができる=いいチームである」は経験上身に染みてわかるので、 ほんとに大切なとこだと改めて認識いたしました。”

「DX後」の世界

これまで触れてきたように、デジタルトランスフォーメーションは単なるアナログからデジタルへの置き換えではなく、それを通したあらゆる変革を指している言葉になります。そしてその一例としてCX(カスタマー・エクスペリエンス=顧客体験)という考え方や、サブスクリプションモデルのように継続して収益を上げる仕組みが一般的になってきていることからも、顧客との長期のリレーションシップ構築が求められていることが分かります。企業それぞれのデザインプロセスを作り上げることが重要になってくると考えられます。

これからも、新しい価値観やビジネスモデルが生まれ続け、絶えず組織のあり方・文化をアップデートしていくが求められていくでしょう。Goodpatchも常にチャレンジを続け、企業・社会の課題解決をサポートしていきます。

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