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Client
株式会社ダーツライブ
Expertise
Digital Product & Service Design
Date

Overview

ダーツライブはダーツマシンを世界で展開しているエンターテイメント企業。ダーツマシンに専用ICカードをセットすることで、プレイ後にPC・スマートフォンでプレイデータを閲覧できるサービスを展開しています。「いつものダーツをもっと熱く!詳細なプレイデータを上達のヒントに。」というコンセプトのもとにアプリリニューアルプロジェクトが発足しました。Goodpatchは、UX設計、UIデザイン、アプリ開発(iOS/Android)、リリース後のサービス改善をお手伝いしています。 アプリをリニューアルすることで、既存ユーザーの満足度を向上させ、リニューアルをきっかけに既存ユーザーが新規ユーザーを巻き込む流れをつくり、結果として新規会員の増加を目指しプロジェクトが開始しました。

定量的なKPIとしていた「有料会員の継続率アップ」においては、リリース前後で比較すると、継続率105%を実現することができました。定性的なKPIとしていた「既存ユーザーの満足度を向上」や「既存ユーザーが新規ユーザーを巻き込む流れをつくる」においては、TwitterなどSNS上での反響が大きく定性目標に貢献することができました。

データのビジュアライズ

データをただの数字の羅列で表現するのではなく、一目でわかりやすく、また上達を感じられるような表現が大事な要素でした。データをグラフや折れ線グラフ、インジケーターなどで表現することで一目でわかりやすい表現を行ったり、ユーザーのランクに応じてカラーを変更することで上達を感じられる工夫を行いました。また、データをビジュアライズする際の細かいアニメーションを実装することにより、ユーザーに愛着感を持ってもらうような工夫も行いました。

多言語対応を考慮したUIデザインとアプリ開発

世界で展開するサービスであるため多言語対応を行いました。UIデザインは多言語になる前提でマージンなどの細かい設計を行い、アプリ開発においては今後言語が増えることを見越した拡張性のある設計を行いました。

徹底したユーザー体験設計

プロジェクト開始直後は、ユーザーになり得る人達にインタビューを繰り返し、ターゲットとするユーザーの解像度を高めることに集中しました。その結果、クライアント様も含めユーザー像の共通認識を持つことができ、常にユーザー中心でサービスの設計を行うことができました。我々もユーザー視点を持つためにダーツを何度もプレイし、ユーザーになることを意識しました。

ユーザーインタビューで出てきた課題として一番多かったのは、成績が伸び悩んでしまって、趣味として続けるためのモチベーションを失ってしまうという点でした。この課題に対しては「自分がどんどん成長していける」という体験を提供することが解決につながるのではないかという仮説を立てました。それを元にダーツの成績に関わるデータをうまくビジュアライズすることで、成長を実感できるようにして、ダーツに対する情熱を継続してもらおうという方向性でデザインを進めていきました。

ユーザーインタビューで出てきた意見を元にデザインに取り入れた点としては、トンマナです。アプリは全体的にダークトーンなのですが、ダーツバーは基本的に暗い所なので白い背景だと眩しく感じてしまうからです。これはクライアント様の実体験からアドバイス頂いたのですが、実際にユーザーインタビューしてより明確になった要素でした。

ユーザーテストによるUI改善

β版リリースまでに何度もユーザーテストを繰り返してクオリティーを上げていきました。UIデザインフェーズでは、Prottを利用したユーザーテストを行い改善点を見つけていきました。これにより大きな手戻りを発生させることなくプロジェクトを進めることができました。また、開発フェーズにおいてもユーザーテストを繰り返し、リリースの直前までクオリティー向上に挑みました。

プロトタイプ初期の頃は、そもそもこのサービスがユーザーにとって使いたいものなのかというところから検証をしていきました。反応としては上々で、「こういう形で成績を見たかった!」といった意見をいただきました。 ユーザーテストの結果を受けて修正した部分の例としては、ダッシュボードです。 これは、自分が気になったデータだけをダッシュボードに追加して、自分好みの画面にカスタマイズできる機能です。ユーザーテストを行う前は、色んな画面からこのダッシュボードへの追加ボタンを用意していましが、実際テストしてみるとユーザーが混乱してしまったので、追加できる導線を一つにしました。利便性を配慮したつもりが、導線を増やしたことが逆に混乱を生んでしまいました。

クライアントとワンチーム

事前にそのサービスや周辺情報に詳しくなっておくことは非常に重要です。ダーツライブが開始した当初も、プロジェクトが始まる前にダーツバーに行ってみたり、東京ビックサイトのダーツ大会に行き、まずは自分がユーザーになってみるということをしていました。 自分が経験しないとユーザー目線で考えるなんて不可能ですし、ダーツにもサービスにも詳しくなって、パートナーとの信頼関係を築いてからでないと、厳しいことも言えません。良いものを作ろうとした時には、どうしても「これは違う」と感じる瞬間は出てくるものです。そういう時に、チームメイトとして意見を言い合える環境を作り上げることが重要なのですが、ダーツライブはそういった関係性の上でチームが成り立っています。

開発も両社のエンジニアが協力して進めています。そのため、開発チームは両社で相互レビューを行っています。また、クライアントの目線で取り組むためにビジネスゴールを共有して頂き、リリース後に目標を達成できるよう改善フェーズもお手伝いさせて頂いています。企業の垣根を超えて、まさにワンチームでプロジェクトに取り組んでいます。

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