株式会社グリッド
- Client
- 株式会社グリッド
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- Organization Design
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- 株式会社グリッド
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Overview
最適化AI技術によって社会課題を解決する株式会社グリッドに対し、グッドパッチは実際に8ヶ月間伴走したプロジェクトを基に、UXデザインを実務に活かす方法を学ぶ「デザインプロセスワークショッププログラム」を提供いたしました。本事例では、ワークショップの設計から実施当日の様子までをご紹介します。
Client
株式会社グリッド
GRID Inc.
株式会社グリッドは、「INFRASTRUCTURE+LIFE+INNOVATION」をOur purposeとして、テクノロジーを用いて社会インフラにイノベーションを起こし、インフラ全体の最適化を目指し、社会に貢献することをミッションに活動しています。
Summary
ご支援の背景
- グッドパッチとの協業プロジェクトを通じて、プロダクトの価値や目的を言語化する上流工程の重要性を再認識した
- プロダクト開発において、ユーザー体験やサービスの提供価値を整理するための明確なプロセスをさらに強化したいと考えていた
グッドパッチのご支援と成果
- 協働プロジェクトを追体験するワークショップを実施
- ワークショップを通じて、UXの重要性を再認識し、業務における検討プロセスをより強化することができた
業務システムにおけるユーザー理解とプロダクト指針の策定
株式会社グリッド(以下、グリッド)は、グッドパッチと社会インフラ領域における、業務計画立案を対象としたシステム開発プロジェクトを協働で実施しました。そのプロジェクトを通じて、「プロダクトの価値や目的を言語化・定義する上流工程」に関して、さらなる品質向上に向けた可能性を見出しました。
これまでのグリッドの業務システム開発では、お客様の業務を深く理解した上で、最適と思われるUIを提案するアプローチを主としていました。今後は、ご要望を網羅しつつも、プロダクトの全体像をより体系的に整理・説明するアプローチを取り入れることで、さらなる価値向上を目指したいと考えたといいます。
グッドパッチとのプロジェクトの経験を活かし、メンバーが共通の視点を持ってアプローチすることで、より質の高い開発を実現する──そこで、UXデザインを中心としたデザイン思考を社内に浸透させることを目的に、グッドパッチへ社内ワークショップをご依頼いただきました。
ワークショップの設計意図と目的
グッドパッチは、ワークショップの目的を「可能性の拡大、そして新たな手法の体感」に設定。日常的に業務システムに携わるメンバーが、座学だけではなく、体験を通して新たな視点を獲得できるよう、実際に協働したプロジェクトを追体験できるワークショップを設計しました。従来の開発手法に加え、よりユーザー中心の要件定義プロセスを体感し、効果的なアプローチを発見する機会を提供できると考えたためです。
ワークショップの構成:講義とワークによるプロジェクト追体験
ワークショップは、前半の座学パートと後半のワークパートの2部構成で実施しました。
前半の座学パートでは、グッドパッチがプロジェクトでよく用いるデザインプロセスの紹介と、伴走したプロジェクトで実際に採用したプロセスや手法を解説しました。


特に、“要件の優先順位付けにおいて、ユーザーの価値を定義し、それを軸に据えることで最適な優先順位付けが可能になること”や“多角的な視点からプロダクト指針を構築することで、より強固な基盤ができること”を強調し設計しました。

後半のワークパートでは、“プロダクトコンセプトの策定”と“設計意図の考察”の2つのパートに分けて、4人1組で実践的なワークを行いました。
1つ目の“プロダクトコンセプトの策定”は、ユーザー理解を前提として、事業責任者や意思決定者の頭の中にある事業構想を考慮したプロダクトコンセプトを、参加者自身が考案する演習でした。
2つ目の“設計意図の考察”では、プロジェクトを通じて作成した画面を見ながら、コンセプトがプロダクトにどのように反映されているかを読み解く演習を行いました。

一般的に、ワークショップで実践した内容は演習の中で完結してしまいがちです。しかし、今回のワークショップでは、参加者が考案した内容と実際のプロジェクトの成果物を見比べることで、前後のプロセスや成果物の伝え方などを具体的に学べるよう設計しています。
参加者のコメント

自分自身UXデザインに詳しくなかったため基礎的なところも教えていただき助かりました。また、実際の案件を追体験することで、当社のプロジェクトが題材ということもあり、頭に入りやすかったです。
座学を基に具体的なフォーマットを示していただき整理でき、事例が具体的で良かったため、プリセールス、要件定義のプロセスを変えなければ!という気付きが多々ありました。
実際手を動かして気付いたことが多かったです。業務に役立ちそうに感じました。
業務整理での新しい着眼点を学ばせていただきました。エレベーターピッチやシナリオなど、キーワードとしては知っていたが有効活用する方法が分からなかったので、発見でした!
クライアントの声

会社では顧客のドメイン知識の理解に力を入れていますが、ドメイン知識を深く理解したうえで、ユーザーにサービスとしてより高い付加価値を提供するには、今回のUXの知識が不可欠であると考えました。業務知識を踏まえ、ユーザーの課題解決に対しどんなアプローチをして要件として整理していくかに関し、今回の内容をそのまま当てはめていくのは難しいかもしれないですが、『基本的な進め方はこうだよね』というものを整備したいと思っています。今回はまだインプットの段階なので、ポイントをそれぞれが押さえて、顧客に合わせて適切な進め方をしていきたいです。
(株式会社グリッド PM神宮様)

Credit
UXデザイナー:三浦 寛大
UXデザイナー:杉本 奏
UIデザイナー:平場 吉揮
UIデザイナー:高橋 郁成
プロジェクトマネージャー:永田 佳範
アカウントマネージャー:小林 憲史
プロジェクト統括:三重野 竜司