(画像:新潟県庁での就任式の様子 左:グッドパッチ齋藤、右:新潟県 佐久間副知事)

企業版ふるさと納税でデザイン経営を推進

グッドパッチは、2022年12月8日より企業版ふるさと納税(人材派遣型)を活用した寄付を申し出、新潟県へ参与(デザイン経営担当)としてサービスデザイナーの齋藤恵太が就任しました。グッドパッチは今回の取り組みを通じて、新潟県が目指す「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現に向けて、企業の事業支援や人材育成におけるデザイン経営の推進に貢献してまいります。

2021年に設立されたデジタル庁では、CDO(Chief Design Officer)が中央省庁で初めて設置されましたが、企業版ふるさと納税制度を活用した地方自治体でのデザイン経営を担当する参与職の設置は今回が初(※)とみられます。

背景

新潟県は2019年頃から「挑戦する人、企業が生まれる県」を目指し、県内の起業・創業支援に注力した政策を展開しています。その一方で、企業内でのデザインの活用や、デジタルプロダクト開発の経験のある人材が不足しているという課題を抱えていました。

そこで、スタートアップから大企業まで、様々な企業の事業戦略からUI/UXデザインまで支援してきたグッドパッチから、デジタルプロダクト開発の実績が多岐に渡り、デザイン組織の立ち上げの経験が豊富なサービスデザイナーの齋藤をデザイン経営担当として、今回派遣することにいたしました。

齋藤が2018年に立ち上げた「Goodpatch Anywhere」はフルリモートでも事業づくりに貢献できるデザインチームを提供しており、全国・海外から400名を超えるデジタルプロダクト開発に精通したデザイナーが参画しています。参画しているデザイナーには、地方在住メンバーが多いこともあり、長年地方でのデザイン貢献の機会を模索していました。

このような背景から、今回企業版ふるさと納税(人材派遣型)を通じた寄付を行い、デザイン経営を普及・推進する新潟県の事業を支援するに至りました。

概要

  • 申出金額:2,500,000円 
  • 県における任用形態:新潟県産業労働部 参与(デザイン経営担当・特別職非常勤職員) 
  • 派遣人材:株式会社グッドパッチ Goodpatch Anywhere 事業開発プロジェクトリーダー 齋藤恵太
  • 任用期間:令和4年12月8日~令和5年3月31日
  • 派遣業務内容:新潟県庁及び県内企業へのデザイン経営やDX推進に向けた事業、デザイン経営に関するアドバイザリー及び講演会やイベントの開催など

企業版ふるさと納税(人材派遣型)とは

企業版ふるさと納税(人材派遣型)は、企業版ふるさと納税の新たな類型として2020年10月より開始された制度で、地方創生のための寄付の一形態として今後の普及が期待されています。専門的知識・ノウハウを有する企業の人材の地方公共団体等への派遣を促進することを通じて、地方創生のより一層の充実・強化を図るものです。

デザイン経営とは

「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。2017年7月に有識者からなる「産業競争力とデザインを考える研究会」の議論の結果、2018年5月に報告書『「デザイン経営」宣言』が取りまとめられ、民間企業にも普及しています。

《「デザイン経営」のための具体的取組》

1.デザイン責任者(CDO,CCO,CXO等)の経営チームへの参画
2.事業戦略・製品・サービス開発の最上流からデザインが参画
3.「デザイン経営」の推進組織の設置
4.デザイン手法による顧客の潜在ニーズの発見
5.アジャイル型開発プロセスの実施
6.採用および人材の育成
7.デザインの結果指標・プロセス指標の設計を工夫

就任のコメント

この度、新潟県の参与(デザイン経営担当)として辞令をいただきました。本件は企業版ふるさと納税の仕組みを活用したものであり、新潟県のデザイン経営の普及と推進のための寄付もさせていただくこととなりました。

県の抱える諸課題の解決、産業振興・創業支援など、様々な領域に対し、デザインの考え方や方法論が貢献できることは多くあると感じております。皆様からのご期待に応えられるよう、誠心誠意活動していきたいと考えております。

私が立ち上げたGoodpatch Anywhereには、全国に多数のデザイナーが在籍しております。それぞれの地元を「もっと良くしたい」と考え、実際に行動しているメンバーも多く、その行動や想いに触れるにつれ、地方の持つ可能性も厳しさも理解できるようになり、グッドパッチとしてもっと地方に貢献するための方法を模索していました。

また、Goodpatch Anywhereではこれまでもデジタル庁や新型コロナウィルス対策プロジェクト等、公共性の高いプロジェクトに関わってきました。デザインの力が社会の利益になることを証明するため、行政と関わる活動には非常に価値があると信じています。

全てはこれからではありますが、私個人にとっても父方のふるさとである新潟県の今後の発展のために尽力していきたいと考えています。

齋藤恵太プロフィール

2013年にグッドパッチ入社。UX・サービスデザイナーとしてスタートアップから大手企業の支援に従事。支援したプロジェクトは金融やヘルスケアなど多岐に渡り、その複数がApp Storeにて長期で一位を獲得、1000万ユーザーを超えるサービスに成長している。2018年10月にフルリモートチームによるデザイン提供を行う「Goodpatch Anywhere」を立ち上げ、2022年現在400名規模に拡大。フルリモートにおける共創デザイン手法を確立し、注目を集める。

主な受賞歴
・2014年グッドデザイン賞(マネーフォワード iOS App)
・2018年グッドデザイン賞(FiNC Technologies)
・Google Play Best of 2018 自己改善部門大賞(FiNC Technologies)
・2021年グッドデザイン賞(Goodpatch Anywhere)

主な講演実績
・2022年JNUC(SaaSサービスの国際カンファレンス)
・2018年ゲームクリエイターカンファレンス
・2017年CEDEC(ゲーム領域のカンファレンス)
・デジタルヘルスケア学会など

(※)当社調べ