最高のデザインが集結!世界各地のデザインアワード9選

本記事では、世界各地にある主要なデザインアワードを9つピックアップして紹介いたします。デザイン賞を受賞することで、優れたデザインだということを保証するマークやシンボルが付与され、広告やPR、ブランディングの効果を高めることが出来ます。また、デザイナーにとっては、実力を示すとともに社会的な信頼を得る機会でもあります。

世界各地のデザインアワードを把握するだけではなく、受賞したデザインをインスピレーションを高めるためのインプットとして活用頂ければ幸いです。

iFデザイン賞/iF Design Award(ドイツ)

iFデザイン賞は、世界的に最も権威のある厳格なデザイン賞の1つ。1953年から、ドイツのインダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーバーが開催しています。20を越える国々から集まる約60名のデザイン・建築の専門家が、厳正な審査基準に基づき受賞者を選定しています。賞の種類は、IFデザイン賞とiFデザイン ゴールド賞の2つがあります。特に評価が高いデザインに関しては、iFゴールド賞が授与されます。ゴールド賞を獲得するのは全応募に対して、1~2%と非常に少なく、最高のデザインとして賞賛されます。応募する際は、「プロダクト」「コミュニケーション」「パッケージ」「インテリア・内装」「プロフェッショナルコンセプト」「サービスデザイン/UX」「建築」の7つのカテゴリーからエントリーが可能です。特徴として、応募カテゴリーの1つに「サービスデザイン/UX」があり、近年のデザイン領域の拡大を象徴しています。デザインは、形や造形などを生み出すだけでなく、体験を生み出すものだと世界的に認識されているように思います。

賞の種類

  • iFデザイン ゴールド賞(最優秀賞)
  • iFデザイン賞 (入賞)

レッド・ドット・デザイン賞/red dot design award(ドイツ)

レッド・ドット・デザイン賞は、国際的な権威があり世界トップクラスかつ最大級のデザイン賞です。1995年に国際産業デザイン協議会(ICSID)会長のピーター・ゼック氏が創設し、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催しています。「プロダクトデザイン」「コミュニケーションデザイン」「デザインコンセプト」3つの部門に分かれており、毎年50以上の国や地域から1万件を超える応募が集まります。2005年に出来たデザインコンセプト部門は、まだ市場には出ていない新デザインのためのアワードです。初期の開発段階にあるイノベーティブなアイデアやプロトタイプ、まだ市場に出していないリリース前の新製品・新サービスの審査を行います。「Design Team of the Year」という世界最高のデザインチームに贈られる特別な名誉賞も存在します。毎年1チームが非応募型で選出され、継続的に革新的なデザインを世の中に提供し続けている功績を称えます。デザインチームにとって非常に名誉な賞です。過去の受賞チームを見ると、デザインで有名なAppleを始め、アウディ、ノキア、Lenovoなど名だたるデザインチームが選出されています。日本では、唯一SonyがDesign Team of the Yearを獲得しています。

賞の種類

【プロダクトデザイン部門】
  • Red Dot Best of the Best(最優秀賞)
  • Red Dot(入賞)
  • Red Dot honourable mention(佳作)
  • Red Dot Design Team of the Year(チーム賞)
【コミュニケーションデザイン部門】
  • Red Dot grand prix(グランプリ賞)
  • Red Dot Best of the Best(最優秀賞)
  • Red Dot(入賞)
  • Red Dot junior prize(ジュニア賞)
  • Red Dot agency of the year(エージェンシー賞)
  • Red Dot brand of the year(ブランド賞)
【デザインコンセプト部門】
  • Red Dot luminary(グランプリ賞)
  • Red Dot Best of the Best(最優秀賞)
  • Red Dot(入賞)
  • Red Dot honourable mention(佳作)

IDEA賞/International Design Excellence Awards(アメリカ)

IDEA賞は、アメリカ・インダストリアル・デザイナー協会(IDSA)が1980年に設立した世界最高峰のデザインアワードの1つです。省略したIDEA賞の名称で知られています。IDEA賞は、iFデザイン賞、レッドドットデザイン賞に並んで3大デザイン賞の1つとも言われ、国際的に有名な賞です。特に、プロダクトデザインにおける世界で最も権威のある賞です。応募部門は、自動車・輸送機関などの工業デザインの他にも、デジタルデザインや環境デザイン、サービスデザインなど20のカテゴリーがあります。審査委員会のメンバーは、GoogleやMicrosoft、Nikeなどの世界のトップ企業や、主要デザインスタジオ、有名大学等の各業界の専門家で構成され、革新性やUX、審美性等の審査項目に基づいて厳格に審査します。受賞作品は、ヘンリー・フォード博物館に収蔵されます。

賞の種類

  • GOLD(金賞)
  • SILVER(銀賞)
  • BRONZ(銅賞)

 

エーダッシュ デザイン アワード/A’ Design Awards(イタリア)

エーダッシュ デザイン アワードは、イタリアで行われる世界最大の国際デザインコンペです。100の応募部門があり、家具部門から、グラフィックデザイン部門等、3Dプリントのプロダクト部門まで数多くの部門が存在します。中には、デザイン戦略やサービスデザインを審査する部門や、未来の新製品やサービス、コンセプトデザインを審査する未来デザイン部門など、人事に関する部門など特徴的な部門もあります。賞のランクは、部門別の最優秀賞であるプラチナから、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアンの順です。この他にも、「DESIGNER OF THE YEAR」という、最高ランクの一流デザイナーに贈られる賞が存在します。デザイン業界の躍進に多大な影響を与えたデザイナーを賞賛する名誉ある賞です。デザイナー、クリエイター、建築家、イノベーター、アーティストが対象候補に含まれます。また、デザインの新しい時代を築くクリエイターに贈られる「YOUNG DESIGN PIONEER AWARDS」という賞あります。40歳以下を対象にしており、毎年最大3人の若手デザイナーに賞が与えられます。

賞の種類

  • PLATINUM(プラチナ賞)
  • GOLD(ゴールド賞)
  • SILVER(シルバー賞)
  • BRONZ(ブロンズ賞)
  • IRON(アイアン賞)
  • DESIGNER OF THE YEAR(最優秀デザイナー賞)
  • YOUNG DESIGN PIONEER AWARDS(ヤング賞)

シカゴ・グッドデザイン賞/Good Design Awards(アメリカ)

シカゴ・グッドデザイン賞は、世界でも最も歴史のあるデザインアワードとして有名です。1950年に、ニューヨーク近代美術館の学芸員であるエドガー・カウフマンと家具デザインを語る上では外せないチャールズ・イームズ & レイ・イームズ、アメリカを代表する工業デザイナーのラッセル・ライト、数多くの名作家具を送り出したジョージ・ネルソン、著名な建築家 エーロ・サーリネンといった時代を牽引していた有名デザイナーが協力し、立ち上げを行いました。シカゴ・アテナイオン博物館が主催しています。2009年には、別部門としてシカゴ・グリーン・グッドデザイン賞が生まれました。シカゴ・グリーン・グッドデザイン賞は、優れたデザインかつ環境にいい影響を与えたデザインに贈られる賞です。

賞の種類

  • The Chicago Athenaeum good design
  • The Chicago Athenaeum Green good design(環境デザイン賞)

D&AD賞/D&AD Awards(イギリス)

D&AD賞は、1962年度にイギリスの非営利団体D&AD(British Design & Art Direction)が創設しました。クリエイティブ業界において最高峰のデザイン・広告賞と称されています。審査が厳しい賞ことでも有名で、最高賞であるブラックペンシルが選出されない年もあります。また、2012年度にクリエイティブに優れ、社会に大きな変革を起こしたアイデアを表彰するホワイトペンシル賞が新たに創設されました。他にも多様な賞があり、世界最高の写真家を決める「D&AD Professional Awards」、23歳以下のクリエイティブ業界を志す若手の登竜門である「D&AD New Blood Awards」、世界での活躍が期待できる業界経験2年未満の映像ディレクターを発掘する「Next Director Award」があります。

賞の種類

  • Black Pencil(最高賞)
  • Yellow Pencil(金賞)
  • Graphite Pencil(銀賞)
  • Wood Pencil(銅賞)
  • White Pencil(特別賞)
  • D&AD Professional Awards(写真家賞)
  • D&AD New Blood Awards(若手賞)
  • Next Director Award(新人 映像ディレクター賞)

エル・デコ インターナショナル デザイン アワード/ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS(イタリア)

エル・デコ インターナショナル デザイン アワードは、2003年に発足し、インテリアデザインのオスカー賞と呼ばれる権威のある賞です。毎年、インテリア誌ELLE DECOの世界各国の編集長25人がノミネートした13カテゴリーの中から、一番優れたものを選出するアワードです。通称、EDIDAと呼ばれており、世界最大級の家具見本市であるミラノ・サローネの期間中に賞が発表されます。2012年には、株式会社nendoの佐藤オオキ氏が、最年少で「DESIGNER OF THE YEAR」を受賞しました。DESIGNER OF THE YEARとは、その年に最も活躍したデザイナーを称賛する世界的に名誉のある賞です。

賞の種類

  • DESIGNER OF THE YEAR(デザイナー部門)
  • YONG DESIGN TALENT(ヤング・デザイナー部門)
  • FURNITURE(家具部門)
  • SEATAING(チェア部門)
  • FABRICS(ファブリック部門)
  • WALL COVERING(壁紙部門)
  • TABLE WARE(テーブルウェア部門)
  • LIGHTING(照明機器部門)
  • BEDDING(ベット部門)
  • FLOOR COVERING(床材部門)
  • KITCHEN(キッチン)
  • BATHROOM(バスルーム部門)
  • OUTDOOR(アウトドア部門)

ペントアワード/Pentawards

ペントアワードは、あらゆる形態のパッケージデザインに特化した世界で最も権威のある賞です。2007年よりデザイナーのジャン・J・エブラール、ブリジット・エブラールの2人が創立されました。授与式は、欧州、アジア、北米・中南米のいずれかの都市で行われます。世界中からの応募作品が高名なデザイナーや大手企業のパッケージデザインディレクターからなる12名の国際審査員によって審査されます。応募部門は、「食品」「飲料」「ボディー」「その他業界」「高級品」の5つの主要カテゴリーがあり、それぞれにサブカテゴリーが存在する。合計で55種類のサブカテゴリーがあり、パッケージデザインで最大級の応募部門です。特に、全カテゴリーを通じて最も優れた1作品に贈られる最高賞であるダイヤモンド賞は、大変名誉ある賞として知られています。
公式HP:http://www.pentawards.org/jp/

賞の種類

  • DIAMOND PENTAWARD (全カテゴリーの最高賞 1作品)
  • PLATINUM PENTAWARD(各カテゴリーの最優秀賞 1作品)
  • GOLD PENTAWARDS(各サブカテゴリーの最優秀賞 1作品)
  • SILVER PENTAWARDS(各サブカテゴリーの優秀賞 2作品)
  • BRONZE PENTAWARDS(各サブカテゴリーの優秀賞 2作品)
  • NOMINATIONS(ノミネート賞)

グッドデザイン賞(日本)

グッドデザイン賞は、「Gマーク」の愛称で知られる日本最高峰のデザイン賞です。1957年に創設され、今までに累計で4万4千以上のデザインがグッドデザイン賞を受賞しています。公式HPでは、以下のように、グッドデザイン賞が紹介されています。

グッドデザイン賞は、様々に展開される事象の中から「よいデザイン」を選び、顕彰することを通じ、私たちのくらしを、産業を、そして社会全体を、より豊かなものへと導くことを目的とした公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「総合的なデザインの推奨制度」です。
(引用元:https://www.g-mark.org/about/)

有形無形に関わらずさまざまなデザインが応募対象です。例えば、2010年には、AKB48がエンターテインメントプロジェクトデザインの分野でグッドデザイン賞を受賞し、話題になりました。2017年度には、グッドパッチが、デザインと開発のサポートした株式会社中川政七商店の旅のおともメディア「さんち」がグッドデザイン特別賞[ものづくり賞]を受賞しました。この他にも、グッドパッチでは、クライアントワークで携わったマネーフォワード、TALKIE、自社プロダクトPrott、Baltoがグッドデザイン賞の受賞を果たしました。

賞の種類

[グッドデザイン賞]

すべての審査対象の中から、くらしや産業や社会の質を向上させる優れたデザインと認められるものに贈られます。

[グッドデザイン特別賞]

すべての受賞対象の中から、くらしや産業や社会をさらに推し進め、未来を示唆するデザインと認められるものに贈られます。

  • グッドデザイン大賞
    2017年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、最も優れたデザインと認めるもの
  • グッドデザイン金賞
    2017年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、特に優れたデザインと認めるもの
  • グッドデザイン特別賞[ものづくり]
    2017年度に選ばれた中小企業のグッドデザイン賞受賞対象の中で、製造業または情報・サービス業のデザインとして特に優れていると認めるもの
  • グッドデザイン特別賞[地域づくり]
    2017年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、地域経済の活性化により、わが国経済の発展に特に寄与すると認めるもの
  • グッドデザイン特別賞[未来づくり]
    2017年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、新たなビジネスまたは新産業の創出に寄与する先端的で優れたデザインとして特に認めるもの
  • グッドデザイン特別賞[復興デザイン]
    2017年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、東日本大震災の復興に対して寄与する優れたデザインとして特に認めるもの

(引用元:http://www.g-mark.org/activity/2017/award.html

終わりに

近年では、ビジネス×デザインの流れが進んでおり、デザインアワード によっては、サービスデザインやビジネスモデル、経営戦略などを審査する部門も登場しています。デザインアワード は、デザイナーだけのものではなく、ビジネスマンにとっても上質なインプットに繋がります。インスピレーションを高めるインプットとして非常にオススメです。

優れたデザインには、ストレートに胸打つ感動と驚きがあります。是非とも、各公式サイトに載っている受賞作品をご覧ください!

ABOUTこの記事をかいた人

kawaguchi

94年 福岡生まれ九州育ち。現在、内定者インターンをしています。
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