ワークショップ実施における3つのアイスブレイク方法とTips

本記事は、GoodpatchのUIデザイナーHelen QinがGoodpatchベルリンブログ用に執筆した記事を一部意訳し、転載したものです。

デザイナーがプロジェクトにおいて、最も優先すべきことは「クライアントと良い関係を築くこと」です。グッドパッチでも「偉大なプロダクトは偉大なチームから生まれる」という言葉が浸透しています。クライアントは私たちのチームメイトであり、プロジェクトが始まった時から良好な関係を築くことに重きを置いています。

良好な関係をつくる良いチャンスの1つがデザインプロセスの中におけるアイディエーションワークショップ。今回はいくつかグッドパッチのメンバーが実際にクライアントと行なったデザインスプリントで得たTipsをシェアします。プロダクトデザインだけでなく、さまざまなクリエイティブシーンでワークショップやイベントを主催する際に役立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

クリエイティブなアイスブレイク

この年末年始やりたいことを教えてください!

迫り来るホリデーや週末にまつわるプランをカジュアルに聞くと、初めて会う人とも会話をスタートしやすいです。そこから質問が出てきて、面白おかしい答えが生まれて、会話が弾むきっかけとなります。ただ輪になって座って話を聞くだけではつまらないですものね。

丸を使った絵をできるだけ多く書いてみましょう!

このクリエイティブなエクササイズでは、クオリティではなく「アイデアの数」が鍵となります。丸が描かれたシートを印刷し(もちろんこの画像を印刷しても良いですよ)、参加したメンバーにペンを渡して時間内にできるだけ多くのアイデアを描いてもらいましょう。デザインプロセスで行うアイディエーションのように、クレイジーであり得ないようなアイデアでも、参加者全員に「ためらわずにアイデアを出すこと」に慣れてもらうことが重要です。

もし雑誌の表紙カバーに成功したプロダクトが載るとしたら、どのようなものになるでしょう?

先ほどの丸から描くエクササイズよりもチャレンジングではありますが、このビジョンエクササイズはプロジェクトメンバー全員にとって、プロダクトの方向性をビジュアライズするチャンスでもあります。

目的は理想的な未来をイメージすることで、見えない先に対して抱くモヤモヤした気持ちを解消したり、プロダクトが雑誌に掲載されるほど成功した未来を思い描くことです。これは理想を大きく抱くためのエクササイズで、決してロジカルなものではありません。

少人数且つハンズオンなアクティビティがベスト

ハンズオンであればあるほど、参加者のエンゲージメントを高めることができます。質問タイプのアイスブレイクは笑いを引き出すことはできても、長続きせずに参加者の集中力を逸らしやすいです。また、他の人が話している時も自分の番になった時に何を言うかを考えてしまい、結果的に人の話に集中できずにアイスブレイクの意味を成さないこともあります。多少規模の大きいワークショップで参加者のエンゲージメントを高めたいときは、4人から6人のグループに分かれてもらい、全員が話すチャンスを与えられるように工夫しましょう。

良いムードをつくる音楽

デザインスプリントのスケジュールは短いので、ワークショップが盛り上がるようなプレイリストをSpotifyで作っておくことをおすすめします。Spotifyの月額費は$9.99で大変お得です。Spotifyは無料でも使えますが、課金をすれば広告なしで無制限に音楽がダウンロードできます。この要素はイベント事には欠かせません。多くの場合はブラウザタブの「ムード」にあるエナジャイジングでアップビートなプレイリストをセレクトします。特に場を盛り上げてくれるのはこちら:

Songs to Sing in the Shower on Spotify
陽気で元気の出るヒットソング集。イベントのはじまりや終わり、ブレイクタイムなど場の空気を変えたい時におすすめです。

Soft Pop Hits on Spotify
タイトルどおり。アップビートすぎず良い感じ。ボリュームを上げすぎずにワークショップの大半の時間かけたりします。

A Soft Backdrop on Spotify
穏やかなインストの楽曲が多く、ブレインストーミングなどフォーカスが必要なアクティビティに向いています。中には静かすぎる曲もありますが。

Tip: 良いかんじのスピーカー、携帯、プレイリストを用意しよう

Photos by Helen Qin http://instagram.com/_____mutt

ベースの低音が聞こえるようなスピーカー
たまたまグッドパッチのオフィスにあったボーズワイヤレススピーカーをワークショップへ持っていったら、とても良かったです。ベースの低音を綺麗に出してくれるから、話している人の会話の妨げにもならない。これは安いスピーカーを使ったときに良く起こる問題です。

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サウンドコントロールをするための携帯
Spotifyで音量やトラックを部屋のどの場所からも自由自在に操りましょう。パソコンとモバイルでSpotifyをシンクさせることもできます。 どちらのデバイスからも曲を選択したりスキップしたりできます。ボリュームはスピーカーとつなげたデバイスからしかコントロールできないので、注意してくださいね。

 

 

プレイリストをダウンロードする
ワークショップを実施する場所にWiFiがなくても大丈夫。”Downloaded”を押せば、プレイリスト全体を保存して、インターネットにつながっていない状況下でも音楽を聴くことができます。

モチベーションを高めるお菓子

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クライアントにはワークショップを楽しみにしていてほしいので、私たちはいつもモチベーションを高めるようなアクティビティと一緒にお菓子を用意します。パーティーと言えば無料で出てくる食べ物でしょう?だから私たちはできる限り多くのお菓子を用意します。

一番人気の3種類のお菓子はキットカット、ハッピーターン、チーズ味のおかきです。私たちはVC-3000レモンの飴とクランチ、エアロ、アルフォートチョコレート、その他コンビニに売っている良さそうなお菓子を持っていきます。ワークショップが長引いてしまった時を想定して、全員が満足できるぐらいのバラエティと量を用意します。

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ご存知のように、受験シーズンになると、キットカットのパッケージはモチベーションを高めるようなフレーズを加えたデザインになります。キットカットは「きっと勝つ」という意味にも捉えられるため、受験生を励ますことに有効です。ぜひ試してみてくださいね。

参考

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General design workshop advice

Activities for creativity

ABOUTこの記事をかいた人

Helen Qin // チン ヘレン

Designer at Goodpatch Tokyo from Seattle, WA. 日本2.75年目、シアトル出身、University of Washington卒業、青山学院大学留学。 デザイン、フォトグラフィ、お散歩、コイキングが好き。 IG: https://instagram.com/_____mutt/
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