創業者 土屋尚史による上場にあたってのメッセージ

Stay blue

青い想い

Goodpatchのストーリーは2011年に私がサンフランシスコに渡ったところからスタートしました。あの時に感じたスタートアップ起業家達の情熱、β版なのに直感的で使いやすいソフトウェアのUIユーザーインターフェイス、世界を大きく前進させるようなプロダクトが次々と生まれる風土、そして青い空。

もっと日本から世界にインパクトを与えるようなプロダクトを生み出したい、そんな挑戦をする人を支援したい。これが想いの源流でした。

デザインに向き合い続ける日々

GoodpatchはソフトウェアのUIデザインの会社としてスタートし、創業期から沢山のクライアントの挑戦に並走しデザインをしてきました。美大も出ていない私が四六時中デザインという仕事に向き合って、分かったのはデザインの力の底知れなさでした。毎年のように自分にとってのデザインの可能性がアップデートされ、「これから日本でデザインは更に重要になる」その想いが強くなる一方で、ビジネスシーンではデザインは本来の価値が認識されずに、デザインを仕事にする人々の価値が正しく認められない場面に数多く直面しました。この人達のためにも、もっとデザインに投資をする社会にしないといけない。そんな想いを元に掲げたのが「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」というビジョンと「デザインの力を証明する」というミッションでした。

デザイン会社が上場する意味

「デザイン会社を上場させる」当時そんな馬鹿げた夢を本気で信じる人はいなかったと思います。多くのビジネスの現場で価値が定量化できないと言われました。デザイン会社のビジネスモデルで上場まで行ける会社なんてない。それが多くの人の見解でした。しかし、資本主義を象徴する株式市場でデザイン会社の上場が認められれば、多くのデザインの力を信じる人達に勇気を与えれるのではないか。今までデザインの価値を認識していなかった人々にデザインの重要性を正しく認識してもらえるのではないか。

今から6年前に「デザインの力を証明する」という旗を立てた時に私はデザイン会社として初の上場するという覚悟を決め、それ以外の選択肢を全て捨てました。

変わらない意志

この無謀とも言える夢の実現までに多くの困難に直面し、その度に心が折れそうになりながらも、課題に向き合い、多くの仲間やクライアントの支えのお陰で上場というスタートラインに立っています。上場しても変わらない意志を改めて記したいと思います。

1.デザインの投資額を引き上げる
デザインは表層を綺麗にする事ではなく、企業の目的とプロダクトの本質的価値に向き合い、使う人々の体験価値を最大化するための方法です。デザインは短期ではなく、長期の企業のブランドアセットに対する投資です。しかし、まだデザインをコストとする認識が強く、デザインに関わる人々の価値は海外に比べ低い現状があります。デザインへの投資額を引き上げ、優秀な人材が胸を張ってデザインを仕事だと言える社会にします。
2.挑戦者のためにデザインし、自らも挑戦者であり続ける
私達はいつも社会を変えたい、何かを成し遂げたいという強い信念と情熱を持つ起業家や社内起業家の人達と仕事をしてきました。源流の想いをカタチにし、情熱の火をさらに高温にする青き炎として挑戦者に並走して来ました。そして、挑戦者と同じ目線で戦うために自らも挑戦者であり続ける事が大事だと思っています。枠にはまらずに常に領域を超え続け、デザインの可能性を広げていきます。
3.複雑さと不確実さから目を背けずに前進する
私達はこれまでに事業の課題、組織の問題、人の感情など多くの複雑性の高い不確実な課題に向き合って来ました。デザインを通し、複雑な事を紐解き構造化し、物事の本質を掴み、解決の道筋を示して来ました。しかし、全てが見通せる訳ではありません。複雑で不確実な事に対峙した時に目を背けず現実を直視し、意志を持って前に進む。それが私達の向き合い方です。

私達は多くのデザイン会社が立つことができなかったスタートラインに今立っています。これからの日本においてデザインはより重要になります。企業は自社のWhyを改めて見つめ直し、顧客とパートナーやその企業で働く人々の感情に向き合うことが必要になります。デザインに投資する事は人の感情価値への投資なのです。短期のトレンドに踊らされず、人と物事の本質に向き合い、美意識を持った経営を心がけ、長期で信頼を積み上げ、デザインの力を証明し続けます。

私達は初心を忘れず
青い想いを持ちながら前進します。

Stay blue, go forward.

株式会社グッドパッチ 代表取締役CEO
土屋尚史

Naohumi Tuchiya Goodpatch Inc. CEO

Blue rose

青い薔薇の持つ意味

薔薇は青い色素を持たず、その昔薔薇を青くする事は難しいとされていたことから、青い薔薇の持つ花言葉は「不可能」でした。その後、日本の研究者達の努力により世界初の青い薔薇が誕生し、花言葉は「不可能」から「夢叶う」になりました。

ビジネスの性質上難しいとされていたデザイン会社の上場という夢を成し遂げたGoodpatchとこの青い薔薇のストーリーを重ね、私たちの一つの節目のシンボルとしています。

Goodpatchが大切にしている価値観である"Why"を表す円形をモチーフに、青い薔薇を表現しました。まだ小さなこの花を、さらに美しく強く咲かせるよう、私たちは前進し続けます。

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