Goodpatchでは、柔軟な発想を生み出すためのアイディエーションワークショップを実施しています。これまではオフラインの開催でしたが、オンラインでも実施可能です。

今回の記事では、山口県の高校生・大学生・若手ビジネスパーソンを対象に実施した、地方創生のためのオンラインワークショップの様子を少しお見せします。ビジネスに関心のある未来の起業家を応援したいという想いから、従来のアイディエーションワークショップに見られる「アイディアの発散・収束」だけにとどまらず、リアリティのあるビジネス感を提供するために、ビジネスモデルの提案までしていただきました!

また、オンライン開催に際し、自社プロダクトのリモートコラボレーションツール「Strap」を活用しました。

アイディエーションワークショップとは

Goodpatchが提供するアイディエーションワークショップとは、自由な発想を促し幅広いアイディアをたくさん出す方法を学び、新しい視点に気づくことができる講座です。自由にアイディアを発散させ、ユーザー視点に立ちアイディアを収束させる、これら両方を体験していただきます。

2019年9月に実施したオイシックス・ラ・大地株式会社さまの事例では、オフラインでのワークショップの様子を詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください。

ご依頼の背景

株式会社firm 代表取締役 森下真嗣様

過去に山口市や宇部市の事業でGoodpatch様にワークショップをお願いしたことがあり、それを受講した学生などがビジネスプランコンテストで入賞した実績から、Goodpatch様のデザイン思考的手法による事業創出に手応えを感じており、今回もぜひお願いしたいと思いお声がけさせていただきました。

当日のアジェンダ

今回、山口県の皆さんと実施したアイディエーションワークショップはこのようなステップで進行していきました。

  1. 枠にとらわれずに新しいアイディアを出す(発散)
  2. ユーザー視点で提供価値とアイディアをつなぐ(収束)
  3. サービスアイディアをビジネスにつなげる(ビジネスプラン)

ワークショップの設計

今回のワークショップのテーマ

今回実施したワークショップのテーマは「山口県の県民制度登録者(※)を増やすためのビジネスアイディアを考え、実現する」参加者にリアルなビジネスを意識してもらえるよう、仮想企業「Yamapatch」の一員としてビジネスアイディアを考えていただきました。

※県民登録とは、その県に対して特定の繋がりを指す造語です。住居は別の地域であってもその県のファンとして、定期的な訪問・ふるさと納税・その他の経済的情緒的利益を提供してくれる方のことです。

1.アイディア発散(事前宿題)

1-1.アイディアシートの作成

まずは、枠にとらわれずに新しいアイディアを出す「発散」のフェーズです。
今回のワークショップはオンライン開催。ワークショップを円滑に実施するため、学生さんには事前宿題として、テーマに対しアイディア強制発想法で発散を行い、アイディアシートを作成して頂きました。各人がアイディアを事前に発散した状態で当日を迎え、オンラインでも効率的なアイディア収束が可能となりました。

アイディア強制発想法とは
あらかじめ決められた意外性のあるキーワードを組み合わせ、それに沿ったアイディアを複数考える方法。お題が与えられるまで自分のキーワードがわからないため、自分の意識の枠を超えた発想を促します。

2.アイディア収束

さあ、当日は各自が事前準備で発散させたアイディアを共有し、ビジネスモデルに落とし込んでいきます!
ここからは、ユーザー視点で提供価値とアイディアをつなぐ「収束」のフェーズです。

2-1.アイスブレイク

各事業部ごとに集合し、配属された4~5名のメンバーが顔合わせです。用意してきた自己紹介を共有していただきました

Goodpatchがデザインパートナーを務めるプロジェクトでは、コミュニケーション量が多いプロジェクトは成功しやすいという傾向があります。そのため、ワークショップに参加する皆さんもまずはチームづくりから取り組みます。これから始まるワークショップでチーム全員が力を発揮できるよう、アイスブレイクとして自己紹介から実施します。

2-2.アイディア発表

まずは事前に発散させたサービスアイディアの発表です。
参加者の斬新な発想に、Yamapatchの事業責任者・山口県の担当者のフィードバックにも熱が入ります。良いと思った案にはオフラインと同様にリアルタイムでハートマークや付箋でコメントをつけていき、事業部のサービスアイディアを決定しました。一般的にオンラインワークショップだと、
一人が話しがちだったり、発言しない人が出てきてしまったりする課題がありますが、オンラインコラボレーションツールでその課題は解決され、オフラインと同様の熱量で盛り上がっていました!

2-3.中間発表

アイディアが決定したあとは、事業部メンバー全員でアイディアをブラッシュアップ。サービス名・ターゲットを明確にし、全事業部に向けた中間発表を行いました。

2-4.ユーザー視点からの収束ワーク

ここから、よりユーザーの気持ちに沿ってサービス内容を設計していきます。「ユーザーにとっていちばん解決したい課題とは何か?」「そのために提供する機能とは何か?」出された問いに答えながらサービスに必要な機能や足りていない観点を議論していきました。

3.ビジネスプラン設計

最後のプロセスでは、サービスアイディアをビジネスプランに落とし込んでいきます。Goodpatchでは普段のクライアントワークの中で、どんなにアイディアが面白くても、ビジネスに繋がらなければ意味がないと考えています。そこで今回は、アイディアの発散・収束に加え、ビジネスプランを考えることで、アイディアを実現性の高いサービスへと昇華させました。リーンキャンバスのフレームワークを活用し、事業の価値構造を可視化し、実現性を検証します。レベルの高い議論が生まれ、収益やコスト構造まで考えたビジネスプランを設計しました。

テキストでリーンキャンバスを埋めた事業部の例

Strapの付箋機能を上手に活用してアイディアをまとめた事業部も!

プレゼンテーション

発散・収束、さらにはビジネスモデルの設計を経て、新しいサービスアイディアが生まれました!ワークショップの最後は、これまでのアイディアのプレゼンテーションです。今回のワークショップは、参加者にビジネスのリアリティを体験してもらう特別プログラム。サービスアイディアを実現するための資金調達を目標に掲げ、山口県の県庁職員・銀行の方に向けて本気で発表を行っていただきました。

講評

プレゼンを行った後は、山口県の県庁職員や銀行の方、参加者からサービス内容に対する「ここが良かった!」「こうするともっと良くなるのでは?」などの「Good & More」を発表していただきました。 

今回のワークショップではひとつの事業部に所属しサービスアイディアを提案していただきましたが、「もっと多くの事業部を経験したい!」という参加者のために、後日他の事業の提案を行うことも可能としました。提案に対し、Goodpatchのデザインストラテジストからアイディアに対するフィードバックを受けられる機会も用意しています。

最後に

この記事では、Goodpatchのアイディエーションプロセスを詰め込んだワークショップの内容をご紹介しました。
今回のアイディエーションワークショップは

  • テーマ:地方創生ビジネスの事業立案
  • 対象:高校生・大学生・若手ビジネスパーソン
  • 場所:オンライン

という斬新なものでしたが、いかがでしたか?

このようにGoodpatchでは、ご要望に合わせたワークショップをカスタマイズして提供可能です。下記よりぜひお気軽にご相談ください!お問い合わせ後、ワークショップ実施の金額やその他事例などもお伝えさせていただきます。