プロダクト開発においてフィードバックが必要な理由

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こんにちは。日頃、フィードバックし合っていますか?

一口にフィードバックといっても、上司が部下に対して行う仕事のアドバイスも、家族が作った料理に対しての意見も、フィードバックといえるでしょう。おそらくこの記事をお読みのあなたも日常的にフィードバックを送り合っていると思いますし、あらゆるシチュエーションにおいてフィードバックは行われています。

では、フィードバックはどうして必要なのでしょうか?この問いにすぐに答えられる方は今すぐタブを閉じていただいても問題ありませんが、うまく言語化できない方は一緒に探っていきましょう!

そもそもフィードバックとは?

そもそもフィードバックとは何なのでしょう?

小学館のデジタル大辞泉を搭載しているgoo国語辞書によると、「顧客や視聴者など製品・サービスの利用者からの反応・意見・評価。また、そうした情報を関係者に伝えること」と定義されていました。(※1)

チームワークの心理学: エビデンスに基づいた実践へのヒント』という本では、「ある特定の行動に対する明確な反応を繊細かつ建設的な方法で示すこと」だと説明されています。(※2)

端的にまとめると、「何かの行いに対しての結果を、それを行なった本人に具体的に伝えること」だと言えます。

(参考)
※1 フィードバック【feedback】の意味 – goo国語辞書
※2 「フィードバック」の意味と具体的な方法について – ジブンライフ

フィードバック全般のことを語ると話がどんどん広がってしまうので、今回の記事ではフィードバックが指し示す意味の範囲を“プロダクト開発”に限定し、話を進めますね。

フィードバックを行うタイミングはさまざまです。開発前のアイデア段階やプロジェクト始動後のプロトタイピング、ローンチ後などあらゆるタイミングで行われています。フィードバックを送る人も多種多様で、チーム内のメンバーや同じ会社の社員、顧客やユーザーなどがいます。

これだけ日常的に多くの人たちがフィードバックに関わっているということは、フィードバックを送り合う目的や理由が明確に存在しているはずですよね。

なぜプロダクト開発において、フィードバックは必要なの?

前提として、プロダクト開発のゴールのほとんどは「プロダクトを成功へと導く」ことです。多くのコスト(お金、時間、労力)をかけて開発を行うということは、そのプロダクトの成功を信じているからであって、フィードバックを行うこともプロダクトの成功のためであると言えます。

では、どうしてフィードバックを送り合うことがプロダクトの成功のために必要なのでしょうか?

私は2つあると考えていて、1つは、プロダクトの品質を上げることができるからです。チームで議論をして、時間をかけて開発しているプロダクトだとしても、完璧とは言えません。世界的にも成功しているプロダクト(サービス)として認知されているFacebookAmazonだって毎月のように小さなアップデートをアプリに施し、改善を繰り返しています。つまり、どんなプロダクトにも改善が必要なのです。

改善するために必要なのが、フィードバック。今あるプロダクトの直すべきポイントを見つけて修正し、より良いものにしていくサイクルを回すことが、結果的にプロダクトの品質向上につながります。

もう1つの理由は、チームそのものをよくしてくれる効果があるから。プロジェクトチーム一人ひとりがプロダクトの成功を願ってフィードバックを送り合う文化が根付くと、全員に当事者意識が生まれ、ポジティブな意見が交わされます。ただのバグ探しではなく、未来を向いたフィードバックが繰り返されることによってチームの士気が上がり、クオリティの向上にもつながるのです。

フィードバックは、共通の目的意識を持ったチームの潤滑油とも言えそうですね。

やり方も気をつけよう

とはいえ、良いことばかりではありません。フィードバックのやり方によっては、マイナスの効果も生み出してしまうんです。

プロダクト開発のフィードバックというと、どうしても仕様上のバグを伝える場面が増えます。もちろん、バグを無くすことは大事なのですが、エンジニアさんが苦労して開発した機能に対してバグ修正ばかりを伝えてしまうと、エンジニアさんのやることを増やすだけになってしまいますし、精神衛生上よいとは言えません。時間が経つと、バグの修正依頼が来るたびに心を痛めたり、フィードバックに対してある種の嫌悪感を覚えたりなど、チームの状況が芳しくない方向へと進んでしまいますよね。

そうならないためにも、フィードバックする時間を設けたり、フィードバックにあたっての前提条件・ルールを定めたりして仕組みを作ること。そうすることで、良いフィードバックを送り合えるのだと考えています。

さいごに

フィードバックは、プロダクトの成功のための手段であり、品質向上やチームの士気を上げる効果を持っていることをお伝えしました。ただし、やり方を間違うとチームに悪い影響を及ぼしてしまう可能性があるので、「なぜフィードバックするのか?」「何を目指しているのか」など、チーム内で共通認識を持って進めることが必要になります。

このように、フィードバックをコミュニケーションをデザインすることとして捉え、Goodpatchメンバーが書いた以下の記事も参考にしてみてください。

クリエイティブなコミュニケーションをデザインする -本当のフィードバックとは-

一度ユーザーが手に入れた物理的なプロダクトの場合はもう改善することが難しいですが、ソフトウェアプロダクトであれば、ユーザーが手に入れてからも細かい改善を加え、より使いやすいものへと変貌させていけます。これはソフトウェアならではの強みであり、だからこそフィードバックが必要な理由でもあるでしょう。

プロダクト開発のチームの中にフィードバック文化を根付かせていくことが、これから大事になってくるのではないでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

磯部 俊哉

94年 千葉県生まれ。学生時代は東南アジア×働くに興味を持って活動していました。現在グッドパッチでは、マーケティング部署に所属しながら自社プロダクト『Prott』『Balto』に関するインタビュー記事やイベントレポートを中心に発信しています!好きな食べ物は高野豆腐です。

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