以前にもMEMOPATCHで紹介した(「優れたアイコンデザイナーまとめ【Dribbble編】」)でも紹介したDribbble、ここに作品を投稿できるのは招待を受けた本当に優れたデザイナーだけです。現在Dribbbleに投稿できる日本人デザイナーは90名弱ほどいるのですが、その中で初めてDribbble投稿者(通称: プレイヤー)になったのが今回インタビューを引き受けてくださったのが、貫井伸隆氏。今回貫井氏にUIデザインについて色々伺ってみたいと思います。

元々はコーダーでサイトの動きを突き詰めいていくうちにUIデザインに出会った

ーー貫井さんは日本人初のDribbblerということなのですが、そこに至るまでの経緯を教えいただけますか

中学校まではシェフやパティシエを目指していました。料理の立体造形や色味の美しさ、お皿とのバランスなどに興味があったんです。 その流れで高校は飲食の専門高校を受験したんですが、受験に失敗してしまって。それで普通の高校に通うことになったんですけど、元々プロダクトデザインが好きだったので高校時代はそれを追ってました。ちょうどこの頃に年上の友人からPhotoshopやIllustratorを教えてもらって、自分のフォトショ、イラレ生活が始まりました。

独学はひたすらかっこいいと思うモノを模写

Photoshopは独学で学び、色んなものを作っていきました。作っていくうちに自分の作品を発表したいという気持ちになり、HTMLを勉強し出したんです。
その後はjavascriptを学び、コーダーへの道を進み始めました。javascriptでは色んな動きを表現できることに感動していたのですが、自分の納得のいかないデザインを使うことにいまいち納得ができず、コーダーになりきることが出来ませんでした。それで自分でPhotoshopを使いデザインを突き詰めいていくうちに、どんどんデザインの世界へ進んでいくことになったんです。

ひたすらかっこいいサイトを模写し、グラフィックを研究して模写することを繰り返していくうちに、レイヤーの使い方や効率化、テクニックなどを独学で習得していきました。

スタートは印刷会社から

海外の色々な国に渡航した後、印刷会社へ見学にいき、そのままその会社で働く事になりました。ちょうどこの頃、媒体として紙からWebへ移行している時期だったんです。印刷会社のWebチームへ配属され、ここでちゃんとしたコーディングのやり方を覚えていきました。この会社に結構長く在籍していて、辞め時がわからなくなっていた頃、会社が倒産し、デザインチームだけ独立をしたのでそこにコーダーとして残り続けました。当時はコーダーだけでなく、プライベートのプロジェクトとしてデザインの業務を個人で受けていて。この頃からやりたいデザインというのは決まっていたので進みたい道というのははっきりしていました。

コーダーとして働いていたデザイン会社を辞めようと思っていた頃、ちょうどHMDTがデザイナーを募集していたので面接を受けに行ったんです。(HMDTとはMacのプログラミング業界で有名な、iOSが出る前からiOSのソフトウェアを開発していた会社。)
元々Appleが好きだったのでUIデザインもすぐれ、インタラクションも自由なMacのソフトウェアのデザインがしたいという気持ちが強かったのでHMDTに応募しましたが、結果はダメでした。

初めて投稿した作品はPSP


http://dribbble.com/shots/40849-PSP-icon?list=users

ちょうどこの頃(2010)Dribbbleのサービスが立ち上がりました。 スタート当初はあまりDribbble自体が盛り上がってはいなかったのですが、当時から知っていた有名なデザイナー( Tim Van DammeLouie Mantia)の作品が見れるということでチェックしていました。HMDTに落ちた悔しさもあり、自分もこのサービスに投稿したいと思ったのですが、Dribbbleはクオリティを担保するために登録には招待が必要だということを知りました。 その後Twitterで「Dribbble invitation」というキーワードを保存し、invitation(招待権)が余ったという人に「invitationが欲しい!」というメッセージとともに自分のデザインのポートフォリオを送って、幸い二人目でinvitationをもらうことが出来ました。この時に日本でinvitationを受け取っている人はいなかったので、自分が日本人初めてのDribbblerになったんです。

初めて投稿した作品には「Debut(デビュー)」というタグがつけられるので気合いの入った作品を作ろうと思いました。 (Dribbble debut一覧
初めて投稿した作品はPSPです。PSPをUSBでPCに繋ぐと「リムーバブルディスク」として表示されるのが嫌で、自分用のアイコンとして書きました。

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前編はここまでです!
次回の後編では貫井氏がデザインする上で大切にしていることやデザインスキルを上げる為にやっていること、インスピレーションを受けているものなどについての記事です!今週中にはアップロードできる予定なのでぜひお待ちください!

貫井伸隆氏のDribbbleページ→ http://dribbble.com/nobtaka