どうやって決める?ターゲットユーザーの考え方

皆さんは、身の回りにある様々なサービスや商品が、必ず「あらかじめ想定された誰か」に向けて作られていることにお気付きでしょうか?近頃では、サービスや商品だけでなく、デパートやスーパーの店舗設計などでもターゲットを決めコンセプトを明確にしています。また、マーケティングに関する目的だけでなく、駅や公共施設などの様々な設備においても、ターゲットを明確にして設計されていることがほとんどです。

今回は、Webサイトやアプリ、サービスなどを作る際のターゲットユーザーの考え方についてお話します。

なぜターゲットユーザーを決める必要があるのか

ターゲットとは、Webサイトやアプリ、サービスなどを利用すると想定されるユーザーのことを指します。年齢や性別、職業、年収、居住地、家族構成などの属性情報を元にユーザーを分類し、どの層を見込み顧客とするかを決めます。

ターゲットを明確にするとユーザーのニーズや特性に基づいた戦略を考えることができるので、的確なユーザーにサービスを届けることができ、その効果を最大限に発揮することができます。そして、ニーズとサービスがマッチすることで継続的に利用されるだけでなく、同じニーズを持ったユーザーが新たな顧客になる、ということにも繋がります。そうなると大成功ですね!

人は年齢や性別だけではくくることができない

ただし、ターゲットユーザーは先ほど挙げたような属性情報だけで分類されるものではありません。

よくあるケースとして、「ターゲットは20代女性」「ターゲットはファミリー世帯全般」など、属性だけで決めてしまっている場合が多々あります。しかし、ちょっと考えてみましょう。世の中の20代女性が皆同じ服を着て同じ行動をしているでしょうか?ファミリー世帯全般の人々が皆同じ家族構成や同じ生活を送っているでしょうか?あなたの同世代同性の友人同志でも、皆それぞれ価値観や考えは異なるはずです。

昔は需要が供給を上回っていたので提供されれば何でも飛びつくという形が成り立っていました。しかし昨今では提供されるサービスが多様化し選択肢も増え、またソーシャルメディアなどの普及により誰でも情報取得が簡単になったことで、利用する側が自分のニーズに合わせて選択できる時代になりました。そのため、「20代女性」などの大まかな属性のみのターゲット設定では多様化するニーズを把握することができません。ユーザーニーズがぼやけてしまうとあらゆるニーズに応えるために機能を盛り込むことになり、コンセプトがはっきりしないものができあがってしまいます。そうなると競争の激しい現代ではサービスの差別化を図ることができず、結果として“選択されない”サービスになってしまうこともあります。

ユーザーをセグメント化する

では、具体的にユーザーを属性以外の情報で分類するとどのようになるのか、レンタカーサービスを例に見てみましょう。

例)レンタカーサービスのユーザーセグメント

例)レンタカーサービスのユーザーセグメント

このように、ユーザーは年齢や性別などの属性の他に、状況や利用動機などの心理状態によって分類されることが分かります。これを元に、どのセグメントに対してどのような価値を提供すればサービスの効果を最大限に発揮できるのか深く掘り下げていきます。

ビジネス的観点とターゲットユーザーの関わり

事業計画の初期段階や事業自体の見直しを行う場合は、どのような層を見込み顧客とすれば良いか決められない場合もあると思います。そのような時は、まずサービスの対象になり得る属性の人々に対して調査を行い、ユーザー像を把握した上で属性ごとに分類し分析を行います。そして、同じビジネス競合に対しても調査分析を行い、同業種の中で自分たちのサービスがどのポジションを狙えば成功するのかを決定することで、見込み顧客の当たりを付けることができます。

ユーザーニーズ把握 ✕ ユーザー分析 ✕ 競合分析 ✕ 差別化 = ターゲットユーザー

まとめ

このように、ターゲットユーザーを決める際は属性などの表面的な情報だけではなく、「どんな人がどんなニーズや問題を抱えているのか」をしっかり把握し、セグメント化することが重要と言えます。

グッドパッチでは、今回ご紹介した「ターゲットユーザーの設定」以外にも、ユーザー像を把握するために様々な手法を用いて調査分析を行っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

Yoshiko Gotoh

<UXデザイナー> 医療機器メーカー、デザイン制作会社を経て、2017年よりグッドパッチに参加。要件定義から体験設計、全体のクリエイティブディレクションを担当。アートディレクターの経験を活かし、ビジネス展開やブランドコミュニケーションを見据えたデザイン業務に従事。調査分析をはじめコンセプト立案やUI設計、プロトタイピング等、人間中心設計に関わる部分を一貫して手がける。 「おはようからおやすみまでデザインする」をテーマに、デザインの力で人々の暮らしを良くするものづくりをしている。
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