個人の想いから、しなやかなチームを作る

Goodpatchは“チーム”を大切にしています。

変化の速度が高まり不確実性が非常に高まってきている現代社会においては、手探りしながらも前に進み、結果を出す働き方が必要になってきます。そのためにも、常に個々が支え合い・学びあえる関係性ができている、「チーム(≒組織)」であることが求められているからです。

誰だってストレスの少ないチームでのびのび楽しく働きたいと思っているはずですが、世の中のチームはまだまだ多くの課題にさらされています。

  • チーム全体に停滞感がある
  • 新しいトライが生まれていない、継続しない
  • そもそも、メンバーが定着しない

これらの課題は、「個人の内発的な動機・価値観」を蔑ろにしていることに端を発していると感じています。トップダウンの無理な目標設定や、個人の特性に合っていない業務のアサインなどによりパフォーマンスも成果も下がり、モチベーションが下がる。そしてそのフォローにマネージメントが悪戦苦闘する…。こういった悪循環が生まれているのではないでしょうか。

最近ですと、「個人の内発的な動機・価値観」の重要性を語る考え方として、「IKIGAI」 という言葉が、海外でもそのまま使われいるそうです。    

好きで得意であることでお金がもらえて、自分の周囲の人たちから求められるような「生きがい」を感じる仕事ができることが、これからの世代が求める働き方かもしれません。

フリーランスや副業・複業の拡大も、個人の生きがいを大事にした働き方の改善策の一つなのだと思いますが、今皆さんが勤めていらっしゃる企業、組織での働き方を振り返った時、この「生きがい」は一体どれくらい意識されているでしょうか。

そして皆さんの職場が、こういった「自分らしさ」を出して働くことに、どれだけポジティブでいられる環境でしょうか?

私の前職での経験をふりかえると、少し思い当たる節があります。

私は、既存事業で7年間程みっちりモノ作りをし、新しい挑戦を求めて新規事業系のチームに志願し異動しました。 その時は、目の前の活動に必死になって、出来そうなことは何でもやっていました。今となっては、とても楽しく今の自分の血肉になる経験だったのですが、結果としては志半ばでその部署はなくなってしまいました。

もう少し具体的に記憶を掘り下げてみます。

当時在籍していた事業会社の中で、ユニークなスタイルでクライアントワークを行うチームに参加し、クリエイティブ・営業・PM的な役割など、多岐にわたって活動をさせてもらっていた際のことです。 仕事をしている瞬間瞬間はとても楽しく、今の自分の土台を築く大切な経験となったのですが、その時自分は一体何を考えて走っていたのかというと、今思えばかなり近視眼的だったのではないかと感じています。有り体に言ってしまえば、「何も考えていない」という状況でした。

そんな折、会社全体の組織変更が起こったタイミングで組織の長が変わり、この事業を継続すべきかどうかの岐路を迎えました。会社の規模からすれば大きな売上ではありませんでしたが、会社のブランディングにも寄与する活動だと強く感じていたので、私個人は活動を継続し拡大していきたい気持ちがありました。

その為に、チームメンバーのモチベーションを高め、新たな上長が納得するような事業プランニングをしようと、現状のチームについて思うことをメンバー個人個人にヒアリングしたり、見よう見まねで事業戦略を一部のメンバーと一緒に描いたりもしましたが中々形にならず、結果としてチームは徐々に求心力を失い、なし崩し的に解散となりました。

私は今のこのタイミングまで、この出来事を深く考えることはありませんでした。

ただもしこの新規事業チームのモチベーション・パッションを掻き立て、強いチームに再生することができていたら、今の自分がその場にいたら…と立ち返った時、当時の私が足りていなかったモノが見えて来ました。

それは、自分自身とチーム全体にとっての「Why(なぜ)」を考えられていないかったということ。

当時の私は、このチームでどのような活動を通じ、何を実現し、何を学びたいのか。何より、自分の活動が会社や社会にとってどう価値があるのかが、分からなくなっていたのだと思います。また、個人がもつ事業への想いを共有し一緒に形にしていく仲間として、チームメンバーやリーダーと共有し・対話する環境を作ることができていなかったことが、チームの解散の一つの原因だったのではないかとも感じました。

何を、どのようにしたいのか?

そしてそれは、なぜなのか?

言わずと知れたゴールデンサークルの図ですが、Goodpatchは常に「Why」を考える組織です。「なぜやるか?」を個人で考え、それをチームに拡げていき、チームとしての「Why」をメンバーと共有共感することで、有機的なチームワークを生み出すことを常に意識しています。

「なぜそれをすべきか」「どうしてそれをやりたいと思ったのか」を描くことができず、チームを一枚岩にできなかった私は、このGoodpatchに来て、同じ想い(Why)をもつメンバー共に「チームを強くする支援」を始めています。「強固なチーム」と言うより、個人の強みを生かし、学び助け合える柔軟で「しなやかなチーム」を作りたいと考えています。

  • なぜ今の自分がいるのか?何をしたいと考えているのか?そして、それらの個が集まるチームとしての強みや潜在能力を見出す(Discovery)
  • さらに、そのチームの理想の状態を描く(Dream)
  • あるべき姿を言葉(Vision/Mission)として定義する(Design)
  • 変化していくための日々の行動を定めていく(Destiny)

この4つの活動がサイクルとして回るように、クライアントのチームメンバーと一緒になって活動を進めて行きます。

生まれたばかりで成長の方向が見えない若いチームもあれば、成長が鈍化し、先が見えなくなってしまったチームなど状況は様々だと思いますが、「毎日が楽しい」と思える、輝く個人が協調し合えるチームが少しでも増えるよう活動していきたいと思っています。

ABOUTこの記事をかいた人

ShimadaKenichi

Design Divisionのプロジェクトマネージャー。家庭用のゲームプランナーから新規事業担当を経て現職へ。「楽しい」を社会に入れていけるよう、日々楽しんでます。普段は、ボードゲーム作りやDIYを好む二児の父。
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