強まる日差しに夏への移ろいを感じる今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今月も、Goodpatchで話題になったアプリケーションやサービスをご紹介します!

アプリケーション

iOS 13.5、生活の変化に堅実に対応

https://developer.apple.com/documentation/ios_ipados_release_notes/ios_ipados_13_5_beta_5_release_notes?preferredLanguage=occ

5月21日にiOS 13.5がリリースされました。マスク装着時のFace IDではパスコード入力画面を自動的に表示されるようになったほか、FaceTimeのグループ通話中に話している人のウィンドウサイズが自動で変更される機能を制御できるようになりました。また、GoogleとAppleが共同開発した新型コロナウィルスの接触通知APIがついに導入されました。

マスクを着用しながらスマートフォンを使用したり、友人とビデオ通話をすることが以前よりも格段に増えたため、これまでに経験したことのないストレスを日常で感じることもあるのではないでしょうか。今回のiOS 13.5アップデートでは、そうしたストレスをリアルに捉え、真摯に向き合っている姿勢が感じ取れます。生活環境の変化すらもスマートフォンによって快適になる日も近いのではないでしょうか。

デザインコラボレーションツール「Figma」が5000万ドルの資金調達を実施

https://a16z.com/2020/04/30/figma/

デザインコラボレーションツール「Figma」は4月30日、シリーズDにて5000万ドルの資金調達を実施したと発表しました。Figmaは、クラウド型でUIデザイン・プロトタイプの共同作業プラットフォームを提供しています。

プロダクトの価値はユーザーの心に響く「デザイン」の力に大きく左右される時代となっています。今回のラウンドをリードしているAndreessen Horowitz(a16z)パートナーであるPeter Levine氏は「古いテクノロジーを再発明し、新しく全く違うカテゴリーを生み出す起業家・企業」に投資するという理念を持っているそうです。同氏による今回のFigmaへの投資は、社会においてデザインの果たす役割が今後ますます重要になっていくことを示しています。Figmaは共同編集ができるデザインコラボレーションツールであるため、リモートワーク環境下においても「ペアデザイン」のようなチームによるデザインが可能です。今回、急激なリモートワーク化の流れを受け、いち早く資金調達を実施したと考えられます。今後デザインにおける、さらなるコラボレーションを実現するためのサービス拡充が期待できるのではないでしょうか。

Goodpatchが開発する共同編集可能なクラウドワークスペース「Strap」はこちら(2020年夏頃正式版リリース予定)

心のセルフケアアプリ「Awarefy」がリリース

https://www.awarefy.app

株式会社Hakaliから、毎日の「気づき」を増やす心のセルフケアアプリ「Awarefy(アウェアファイ)」が5月13日よりAndroid版で先行リリースされました。日々の感情や体調を対話するようにチャットに入力すると、感情メモとしてデータが蓄積・分析され、感情レポートとしてアプリ内に届きます。感情レポートを読むことで、自身のコンディションが視覚化されるアプリとなっています。

Hakaliは、早稲田大学と共同研究を行い、Awarefyにおけるメンタルケアに関する手法の検討や実証実験などを行っています。こうした研究結果や知識をスマートフォンアプリとして提案することで、わたしたちが日常生活で利用しやすい形となり、多くの人々の助けとなります。アプリという親しみやすい媒体になることで、一般的に知られていない知見をより身近に感じることができるのではないでしょうか。

接触確認アプリ「まもりあいJAPAN」のソースコードを公開

https://github.com/mamori-i-japan

一般社団法人コード・フォー・ジャパン(以下「Code for Japan」)による接触確認アプリ「まもりあいJAPAN」のソースコードが、5月18日にGitHubで公開されました。その背景には、厚生労働省が新型コロナウィルス対策のスマートフォンアプリを公的に導入すると正式に決定した動きあります。この決定を受け、Code for Japanは方針を転換、自身によるアプリ開発を取りやめ、国のアプリ開発に協力していくこととなりました。このプロジェクトには、Goodpatchのフルリモートデザイン組織であるGoodpatch Anywhereも協力していました。実際にプロジェクトに関わったメンバーは以下のように語っています。

このアプリには、目に見えず、どこからやってくるかわからない「ウイルス」という怖さや、接触確認や濃厚接触という言葉から感じられるプライバシーに関する怖さを少しでも軽くし、安心につなげるためのデザインが必要でした。(参考記事

エンジニア、公衆衛生や感染症の専門家と連携し、関係者に話を聞きながらデザインやユーザーテストを重ねていることが今回の注目すべき点です。デザイナーがプロダクトやサービス開発だけではなく、プロジェクトを前進させることにも貢献できることを証明した事例なのではないでしょうか。

サービス

Pinterestがノート・スケジュール機能を追加

https://newsroom.pinterest.com/ja/post/better-planning-with-pinterest-new-notes-dates-and-recommendations-for-boards

私たちに日々、毎日の暮らしのアイデアなど多くのインスピレーションを提供してくれるPinterest。ユーザーは、この先の予定を立てるためにPinterestを訪れ、アイデアをボードに保存しています。5月7日、実際にPinterestに登録したパーティのアイデアや、日常生活に関するアイデアを実際に生活に取り入れることを推奨するために、 ボード機能に新たにノート・スケジュール機能が導入されました。

最近では家にいる時間の長い生活が続いていますが、旅行・イベント計画・夏・ウェディングといった検索に、ユーザーが戻ってきているそうです。実際に、先月は昨年の同時期に比べて、ボードの作成数が 60% 増加しています。ユーザーの夏に向けての前向きな姿勢を受けて、サービスが応えたのではないでしょうか。ボードに直接スケジュールを書き込むことで、よりアイデアの実現性をあげることができます。毎日の暮らしや料理に少しずつ新しい楽しみを増やしていきたいですね。

Instagramがテイクアウト・応援プラン告知・拡散機能を無料開放

https://corp.tablecheck.com/press/covid-19-instagram-alliance/

5月12日より、Instagramは新型コロナウィルスの感染拡大により甚大な影響を受けている中小ビジネスを支援するため、世界25ヵ国・地域に飲食店の予約顧客管理システムの開発・提供等を行う株式会社TableCheckとの提携を開始しました。これにより飲食店は、月間アクティブユーザー数3,300万のSNSプラットフォームを通じて、テイクアウト等の販売メニューを無料で告知・拡散することが可能になります。

昨今の影響外出禁止要請により、飲食店の来店件数が大幅に減少する中で、飲食店は世界最大級SNSプラットフォームを利用した告知・拡散を無料で行えるようになりました。またユーザーは、飲食店がInstagramストーリーズで投稿するスタンプや、プロフィールのアクションボタンをタップするだけで、TableCheckのプラットフォームにアクセスすることができ、簡単にテイクアウトやデリバリ―、応援プランの予約・事前購入をすることできます。今回の連携は、新しい顧客の獲得だけでなく、新しい形での飲食形態による提供体験の大きな1歩になるのはないでしょうか。

ホテルの一室を月単位で賃貸できる、居住シェアリングのAnyplaceが約5.7億円を調達

https://www.anyplace.com/

ホテルやサービス付き賃貸物件の一室を月単位で借りられる居住シェアリングサービスを提供する「Anyplace」は5月12日、シリーズAラウンドで総額530万ドル(約5.7億円)の資金調達したことを明らかにしました。Anyplaceは2015年2月にCEOの内藤聡氏らが米国で創業したスタートアップ。現在では北米を中心にヨーロッパや東南アジア、ラテンアメリカなどで事業を展開しています。

Anyplaceは家具やWi-Fiなどの必要なインフラが一通り揃っており、清掃などのサービスも付くため、柔軟かつ安心して住居を選択できることが特徴だといえます。日本国内では、リモートワーカーの増加が予想され、多様なシェアリングサービスが続々と生まれています。仕事のスタイルも柔軟に変化していく中で、住環境のスタイルにも柔軟性のあるニーズが出てくるのではないでしょうか。住まいの形として、賃貸住宅や宿泊とは違う新しいカテゴリーが生まれるかもしれません。

プロダクト

Epicの最新ゲームエンジン、Unreal Engine 5を発表。PS5でのデモ映像も公開

https://www.unrealengine.com/ja/blog/a-first-look-at-unreal-engine-5

ゲームエンジンプロバイダーのEpic GamesからUnreal Engine 5が発表されました。初公開となるPlayStation 5でのリアルタイムデモも配信されており、その中ではUnreal Engine 5の2つの新しいコア技術が使用されています。1つは仮想化ポリゴンジオメトリのNanite。これにより、数億、数十億ポリゴンのソースアートを品質の損失を気にせず扱えます。もう1つはグローバルイルミネーションソリューションのLumen。これを使用することで、ベイク時間の短縮、ライトマップUVの作成も不要になり、作業時間も大幅に削減されます。Unreal Engine 5のフルリリースは2021年後半を予定されています。

今回のUnreal Engine5のリリースにより、現実世界に匹敵するリアリズムの実現が可能になりました。生産性という面でも強化されたこのエンジンは今後映像の現場でもどんどん使用されていくことが考えられるのではないでしょうか。

Amazon Fire HD 8 が6月3日発売予定

https://www.amazon.co.jp/dp/B07WJSJ28X/ref=fs_ods_fs_tab_ony

Amazonは、FireタブレットシリーズのHD 8の新モデルを6月3日に発売することを発表しました。既存のモデルよりも容量が2倍の32GBになり、USB-C接続で充電が可能になります。また、2.0GHzクアッドコアプロセッサと2GBのRAMで高速化を実現し、ディスプレイも明るく鮮やかになりました。現在、予約受付が開始されています。

今回発売されるFire HD 8の特徴は、圧倒的なコストパフォーマンスです。2017年に発売されたモデルと比べて多くのアップデートがありますが、バッテリーの持続時間は上がり、価格も1万円を切っています。現在、Fireタブレットシリーズをはじめとして、高性能のタブレットが手に入りやすくなりました。値段や機能から自分の使い方に合ったタブレットが見つかり、より身近なものになるのではないでしょうか。

展示・イベント

YouTubeで世界各国の映画祭をオンライン開催

https://www.youtube.com/WeAreOne

5月29日から6月7日までの10日間、YouTube上で世界的に有名な20以上の映画祭を集めたデジタル映画祭「We Are One」が開催されます。映画、短編映画、ドキュメンタリー、音楽、コメディー、対談といった様々なコンテンツの配信が予定されています。同イベントへの参加は無料ですが、寄付を募り、集まった寄付金は世界保健機関(WHO)の「COVID-19 Solidarity Response Fund」(新型コロナウィルス感染症対応連帯基金)に寄付される予定です。

イベント名にもなっている「We Are One」という言葉は、映画ファンのみならず世界中の人々が今まさに求めている共通の認識ではないでしょうか。このデジタル映画祭を通して、世界中の個性溢れる物語や芸術家に出会うことができます。自宅にいながら各国の映画祭の雰囲気が一挙に味わえる貴重な機会を、ぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。

その他

元ディズニーの幹部ケビン・メイヤー氏が、TikTokのCEOに就任

https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktokceo

ケビン・メイヤー氏は、長年ウォルト・ディズニー・カンパニーでDirect-to-Consumer & International事業の責任者として、Disney+の開発・展開、Hulu、ESPN+、HotstarなどのDirect-to-Consumer事業をリードしてきました。そのメイヤー氏がByteDanceのCOO兼TikTokのCEOに就任したということで驚きの声があがっています。

TikTokは動画をコアとしたソーシャルメディアを展開するサービスです。若い世代のトレンドとなるコンテンツを生み出すプラットフォームとして、音楽業界をはじめとする様々な業界から既に注目を集めています。CEOに就任したメイヤー氏の手によって、動画や音楽にとどまらない新たな業界にも影響を及ぼすようなビジネスが興される可能性もあるのではないでしょうか。TikTokというサービスが今後どのような成長を遂げるのかぜひ観察していきたいですね。


以上、5月に話題になったアプリやサービスをお届けしました。
毎月新しい情報をお届けしておりますので、来月もお楽しみに!

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