可変的なロゴデザイン、DI(ダイナミックアイデンティティ)とは?

こんにちは、デザイナーのNottyです。
みなさんは、DI(ダイナミックアイデンティティ)という言葉を聞いたことはありますか?
ロゴは普遍的で永く使われることを前提として、VI(ビジュアルアイデンティティ)などの静的イメージを創り上げるアプローチが主流でした。
今回は、それとは全く異なるアプローチとして注目を集め始めている、DIという概念、手法について実例を交えてご紹介します。

現在、プロダクトやサービスがデジタルにシフトしていっていることにより、めまぐるしく変化する世の中に対応できる有機的なVIを求められる場合があります。
それが流動的・可変的にブランドメッセージを発信するDIという概念です。従来は、ロゴマークは競合他社の違いや企業の理念や思いを示す静的(変わらない)なロゴマークが主流でしたが、動的なロゴや制約の中でコンテンツ・環境・時代に合わせて変化を求められる場合があります。

様々な手法

コンテナ手法

ダイナミック・アイデンティティを生み出す確実な方法は、中身を自由に容れ替えられる「箱」となるようなロゴを作ることだ。
色や模様など、1つの要素を変化させるだけで、さまざまなバリエーションを生み出すことができつつ、識別性を失うことがない。

画像を見ると、Mが「箱」となって、中身が様々なカラーやオブジェクトで形成されてますね。かの有名な、MTVも同じコンテナ手法と言えるでしょう!

壁紙手法

ダイナミック・アイデンティティを生み出すもう1つのベーシックな手法は、ロゴは変えずに、その背景となる壁紙を変化させる方法だ。
全体のシルエットが変わったとしても、印象として残るのは常にただ1つのアイデンティティとなる。

画像のBのような形をしたシンボルに注目してください。シンボルが特徴的なので、周りの壁紙が変化していますね。媒体によっても表現の幅が増やせて、面白いです。リンク先には動画もあるので是非ご覧ください!

DNA手法

ダイナミック・アイデンティティは核となる最小単位(DNA)をツールボックスにそれらを組み合わせ作ることができる。
こうした要素を用いれば、無限のレシピを生み出すことができ、毎回異なるビジュアルを生成することもできるのだ。

さまざまなDNAがありますが、この画像では、アルファベット毎にカラーと形をけてます。
例えば、Teamworkの「e」とEmpowermentの「E」は同じ色と形をしています。シンプルですが、ワード一つずつ異なるイメージに仕上がるのが素敵です。個人的にもとても好みな手法の一つです。

フォーマット手法

フォントや色といった構成要素を核にするのではなく、それらを関係付けるシステムだけを固定する方法もある。グリッドや順列といったデザイン上のルールを固定することで、それはブランド表現する言語となり、VIとして1つにまとまった表現となる。

画像を見ると、余白部分にWが変形してアイデンティティを構築していることがわかります。
システムを柔軟に伸縮できるので、多様な媒体でブランドメッセージを発信することができます。

カスタマイズ手法

カスタマイズ手法は、NIKEやJones Sodaなど多くのブランドが注目している。ユーザー同士が自由に交流し、その行為がブランドの一部になる。VIにコミュニケーションの要素を取り入れたカスタマイズ手法は、ブランドへの共感を生み出す第一歩となるのだ。

画像は、OCAD Universityビジュアルアイデンティティです。毎年卒業制作で優秀作品賞を受賞した卒業生が右の四角部分に自身のデザインをいれることができます。毎年楽しみですね!

自動生成手法

構成要素のうち、少なくとも1つを自由にすると、命が吹き込まれる。気象データ、株価、ツイート、来場者数など、外部情報を変数として解析することで、情報に合わせて変化するVIが生まれ、リアルタイムの世界を投影することができるようになるのだ。

上の画像では、ブロック(四角形のオブジェクト)が音と連動して動きます。公式サイトでは、ロゴのモーション見ることができます。(注:リンク先ではFlash Playerを有効にしてください!)このVIは、デザインスタジオTomatoが担当してます。カッコいい…..ッッ!!

ダイナミックな取り組み

さまざまな手法を紹介しましたが、これからもより多くのDIをデザイナー自身が編み出すことができると私自身は思います。また、デジタルに相性が良いので、今後増えていくのではないでしょうか。

一方でDIには「商標登録の取得が難しい」という一面もあります。また「概念が分かりづらいので、ロゴとして機能しない可能性もあるなどといった厳しい意見もあります。

個人的にはDIを取り入れ、変化受け入れるという気概やスタンスこそが、この時代をダイナミックに生き残る為に大事なことだと信じています。
また時代合わせて成長し続けることこそが強いデザイナーだと私は思います。

Thank you!!


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参考書籍

本記事を執筆するに当たって、参照した書籍を載せておきます。色々な事例があるので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

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