松江高専生がデザインに挑戦!デザインプロセスワークショップのレポート

こんにちは、Goodpatchのプロジェクトマネージャー兼UXデザイナーの川口です。

昨今、デザイン思考やUI/UXデザインの重要性が広がる一方で、それらを実践する機会が無いと感じている方もいるのではないでしょうか?Goodpatchでは、企業や教育機関に、デザイン思考に基づいたデザインプロセスを体験していただき、デザイン思考やUI/UXデザインの理解から実践へと後押しするようなワークショップ提供しています。今回は、デザインプロセスワークショップの実施内容の一例をお伝えしたいと思います!

デザインプロセスをインストールするために島根へ!

今回は、島根県商工労働部産業振興課情報産業振興室さまからご依頼をいただき、高度技術人材育成の一環として、国立松江工業高等専門学校(以下、松江高専)の学生に対して、デザインプロセスワークショップを体験していただきました!

デザインプロセスワークショップとは、Goodpatchがデザイン思考やUI/UXデザインの知見に基づいて培ってきた、優れたプロダクトを生むためのプロセスを体験できるワークショップです。

Goodpatchのデザインプロセスは、5つのフェーズで構成されています。フェーズを順番に進めるのではなく、各フェーズを行き来しながらデザインを進める点が特徴です。各フェーズを行き来し、作って壊してを繰り返すことで、よりユーザーファーストなプロダクトを生むことができます。

① Setup
まずチームビルディングを通じてチームの結束力を高めます。チームでサービスのビジョンを描き、プロジェクトの進むべき方向性を明らかにします。

② Problem
本質的な課題を定めるためにユーザーインタビューなど様々なリサーチを行います。ユーザーへの理解を深め、キーインサイトを解き明かします。

③ Solution
課題を解決するためのアイディエーションを行います。価値検証をするために、プロトタイプを使ったユーザーテストを行います。アイデアの発散と検証を繰り返し、ソリューションのコンセプトを磨き上げます。

④ Development
実際にアイデアを形作るフェーズです。一般的にMVP(Minimum Viable Product)とは別にGoodpatchではMLP(Minimum Lovable Product)という愛されるプロダクトを生み出していくことを大切にしています。

⑤ Market
最後にマーケットにリリースです。ローンチ後は、Googleアナリティクスやユーザーインタビューなど定量・定性調査の両方からユーザーのフィードバックを得ます。ユーザーの声をもとにサービスの改善を繰り返し、グロースを加速させます。

デザインプロセス ワークショップのレポート

今回は、5時間のデザインプロセスワークショプを実施いたしました。そもそもデザインとは何かを学ぶデザイン概論やアイデア発想からユーザーテストまで実際のプロダクト作りを一気に体験する特別プログラムを準備。今回は一部プロセスを抜粋しながら、当日のワークショップの様子をお伝えします。

松江高専では、「(ま)学んで(つ)創れる(え)エンジニア」を合言葉に、創造力と実践力を兼ね備えた国際的なエンジニアを輩出することを目指した教育に取り組んでおり、学生のみなさんは普段からものづくりに励んでいます。今回は、デザインに興味のある有志メンバーが参加してくれました!

デザイン概論

デザイン概論では、デザインは、「見た目などの造形だけではなく、全体の設計」のことを指すことを知っていただきました。また、モノ/サービスが簡単に売れない時代だからこそ、ビジネスを前進させるためにデザインが必要であり、これからの時代にデザインの重要性がさらに高まることについてお話をしました。
座学を終えて、ここから3〜4名の構成で4つのグループをつくって手を動かしながら考えるグループワークに進みます!

ユーザー分析

Goodpatchが作成したペルソナシートをもとに、ユーザーが抱えてる課題と求めている理想を分析しました。今回のペルソナは大学生の設定です。各グループで、こんな課題があるのでは?本音はこうなんじゃないか?など、ユーザーへの想像を膨らませていきます。

アイデア創発

次に、ユーザーの課題と理想の状態のギャップを埋めるためのアイデアを生み出します。複数アイデアが出た後に、各チームで議論し合い、取り組む課題と提供したい価値を整理しました。

ユーザーストーリー設計

コンセプトをもとに、サービスの利用前、利用中、利用後のシーンを、絵にしてユーザーの理想の体験を可視化していきます。

プロトタイピング

ユーザーストーリーから、アプリやWebでどのような画面が必要なのか?その画面にはどんな機能や情報が必要かを設計していきます。そこからGoodpatchが提供しているプロトタイピングツール「Prott」を使ってプロトタイプをつくります。さすが松江高専の学生!初めてProttを使う学生の方もいたのですが、簡単なレクチャーですぐに使いこなしていました。

ユーザーテスト

松江高専の先生、島根県商工労働部の職員、島根県で活動されているパソナテック 島根Labメンバーの皆さまに、ペルソナ役を演じてもらいプロトタイプのユーザーテストを行いました。

ユーザーテストの結果をもとに、最終アイデアをブラッシュアップします。最終アイデアは、Prottを使って、手書きのペーパープロトタイプをワイヤーフレームにしました。

アイデア発表

学生のみなさんが、Prottを使ってプロトタイプを操作しながら、プレゼンテーションを行いました。思わず使いたくなるような魅力的なアイデアを次々に発表!
最もペルソナ役の審査員たちのハートを揺さぶった優勝チームには、ProttTシャツをプレゼント。おめでとうございました!
ワークショップの最後に、島根県 商工労働部 産業振興課 情報産業振興室 太田さまから「ユーザー視点でモノづくりを行い、ユーザーテストでその作ったモノに対して、直接フィードバックを貰うという一連の体験が初めてだったと思います。ワークショップが実践的な内容だったので、この経験は学生の皆さんがどの企業に就職しても活かせるものだと思います。ぜひこの経験を活かして、今後も頑張ってください!」という言葉をいただき、ワークショップが終了しました!

参加した学生の声

今回のワークショップは、デザインに興味のある有志の学生が参加してくれました。参加してくれた学生の感想を一部紹介いたします!

絵が苦手な自分でもデザインはできるんだ!という自信を得ることができた。

ユーザーの気持ちになるということがものすごく大事だと思ったから。アイデアの観点についても多くの人と、考えるのが楽しかった。

こんなに実践的なことができる機会はなかなか無いので凄く良い経験になった。

この他にも大変嬉しい感想をいただき、 感銘を受けました。今回のワークショップをきっかけに、デザイン思考やUI/UXの考えを実践し、より良いモノづくり、コトづくりの担い手として活躍していくことを楽しみしています!

最後に

地方自治体と教育機関と連携し、学生のみなさんへデザインの考えや手法をインストールするワークショップをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

デザイン思考やUI/UXデザインは頭の中だけで理解するものではなく、モノづくりやコトづくりを通じて実践するものです。Goodpatchでは、ワークショップを通じてデザインプロセスを実践するためのきっかけを提供しております。今回の事例以外にも、業種問わずあらゆる企業や地方自治体、教育機関に対してワークショップを行ってきた実績があります。ご要望に合わせてワークショップをカスタマイズすることも可能です。ぜひワークショップについてお気軽にお問い合わせください!

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ABOUTこの記事をかいた人

kawaguchi

94年 福岡生まれ九州育ち。PM/UXデザイナーとして働いています。ハンドボールと散髪が趣味です。
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