グッドパッチの中村です。
本記事は管理画面Advent Calendarのために書かれたものです。
http://www.adventar.org/calendars/586

本日は管理画面チラ見せ♡ナイト#2で喋った内容を再度まとめてみようと思います。
イベント自体についてはgeechsさんが分かりやすくまとめてくれていますので、ご覧いただければと思います。
http://geechs-magazine.com/4580

世界に誇れる管理画面を作る為に

スクリーンショット 2014-12-16 11.42.46

上の言葉は代表土屋の言葉ですが、管理画面チラ見せナイトでも見せた画像になります。ブログで見せると炎上しないか心配ですが、これはどういうことかというと

「グッドパッチは日本の管理画面を良くして世界に誇れる管理画面を作っていく」ということです。

多くの企業ではサービスの立ち上げの段階では管理画面よりエンドユーザーが使う画面の開発に注力していて、管理画面に関してはとりあえず機能が実装されていれば良いといった面があり、デザイン的にもあまり時間を割けていない状況です。

しかしその状況のまま開発を進めていくと、サービスの成長と共に機能や作業量が増えていき非効率な部分が増えてきます。
内部リソースを割ければいいですが、実際は中々リソースを割くことができず機能が積み重なっていってしまいます。

改修する際はしっかりと情報設計をする必要がありますし、フロントエンドにも力を入れることで管理画面の効率が大きく変わり
結果として余ったリソースでエンドユーザーの為に注力すること可能になります。

今回のAdvent Calenderにてラクスル利根川さんの記事にも下記のように書いており、まさにその通りだなと思いました。

「多くの注文件数に耐える(広義の)システムを作ることは事業上重要で、結果お客様の為になる」 との認識が出来てきて、業務系のシステム開発にもリソースを割けるようになりました。 事業・組織の拡大と管理画面の進化

クライアントと一緒に試行錯誤しながら、使いやすくかつデザイン的にも優れたUIで日本の管理画面を作り変えて行き世界に誇れる管理画面を作って行きます。

創業当初から管理画面の改善をやってきた

workimage15

Rtoaster by BrainPad

グッドパッチは、自社サービスのProttの開発とウェブサービスやスマホアプリを中心とした受託業務を行っていますが実は管理画面の案件も多くやっていて創業当初から様々な管理画面の改善に関わってきています!

上の図はBrainPadさんのRtoasterというサービスの管理画面ですが、どのように改善していったかのインタビュー記事もありますのでご興味のある方はご一読していただければと思います。
「ブレインパッド社インタビュー:Rtoaster UI改善プロジェクト秘話」

改善を進める上で気をつけているポイント

1.ユーザーインタビュー

スクリーンショット 2014-12-16 2.19.57

改善の流れとしては図の通りですが、最近はユーザーインタビューがとても大事だと感じています。

何故ユーザーインタビューが大事かというと、リサーチやヒアリングでは分からない、想定外の使い方や問題が出てくることがあるからです。
また事前に抽出していた問題をユーザーが問題と感じているかどうかも聞くことができますし、その結果当初考えていた問題があまり重要ではない事もあります。(もちろんその逆もあります)

ユーザーインタビューでは管理画面を業務で実際に使っている方に普段の業務の流れを再現してもらいます。事前に質問とかも用意しておくのですが、基本的には後ろからだまって見てます笑
そうすることで、上でも述べましたが自分たちでは想定しきれなかった所で作業につまる箇所や非効率な所が浮かび上がってきます。

2.プロトタイプを素早く回す

スクリーンショット 2014-12-16 2.19.48

課題に対する改善案はあくまで仮説でしかないので、素早くユーザーテストで検証することが大事です。
ワイヤーフレームや、HTMLベースでプロトタイプを作って便利になったとプロジェクトメンバーで盛り上がっていても、いざユーザーに使ってもらうと微妙な反応だったりすることもあります。
工数の関係上、何回もこのループを回すことは難しいのですが、可能な限りプロトタイプを作って素早くユーザーテストで検証して改善を繰り返していきます。

尚、デザインカンプをプロトタイプより先に提出することは最近ではほとんどなく、プロトタイプ後にデザインを載せて納品することが多いです。

3.ドリルではなく穴を提供せよ

マーケティングで有名な格言として、「ドリルを買いに来た人は、ドリルではなく、穴を欲しがっている」という言葉があります。
ちゃんとニーズを把握しろ。ということですが、これは管理画面にも言えます。

グッドパッチでもお客さんからこういう機能が欲しいですと言われることもあるのですが、その機能で何を達成させたいのかを考えて別の方法でもっとユーザーが楽に達成できるのであれば違う機能の提案をすることもあります。

例えば、Wordpressみたいな記事制作画面を例にして考えてみます。仕様は以下の通りです。

記事を作っても現在はプレビュー画面がないので公開しないと、どのように表示されるか分からないのでプレビュー画面が欲しい。

この時に要望に答えてプレビュー画面を用意するのは簡単なのですが、プレビュー画面が欲しいのではなく、本番でどう表示されるか知りたい。という何を達成したいかにたどり着ければ別の提案ができます。
wysiwygエディターであったり、最近であればnoteやnaverまとめのように本番環境とほぼ同じ見た目で作成することができるものもありますね。

まとめ

管理画面チラ見せナイトに登壇することによって管理画面を作られている色々な方々とお話しする機会をいただきました。みなさんが「管理画面の改善はエンドユーザーの利益に繋がる」という事を言っていたり、こだわりを持って管理画面を作られているのを聞いてすごく楽しかったです。グッドパッチでも引き続きユーザーインタビューやプロトタイプを高速で回しながら日本中の管理画面を改善していきます!

管理画面の改善したいけど、リソースが足りなくてという方々は是非一度グッドパッチにお声掛けください。
また一緒に管理画面を作っていただける方も募集してますので興味ある方はお声掛けください!