こんにちは!経営企画室の杉本です。
グッドパッチは、創業から7年目を迎え在籍するメンバーは100名を超え、ベルリンやミュンヘンにあるオフィスを合わせると、130名ほどの組織になりました。メンバーの大半はデザイナーとエンジニアという特徴を持つ組織なんです。
そんなグッドパッチで、デザイナーやエンジニアのキャリアプランはどのように考えているのか?メンバーを支える「1on1」というカルチャーについてご紹介します!

1on1とは何か

1on1とは、上司と部下の関係にあたるメンバー同士が、1対1で定期的に行うミーティングのことです。シリコンバレーの企業をはじめ、GoogleやYahoo!が力を入れていることで有名なマネジメント手法ですが、今では、大企業からスタートアップまで多くの企業が1on1を取り入れています。

1on1の目的は大きく二つに分けられます。

  • キャリアプランを作るための支援
  • 目標達成のための支援

この二つの目的のもと、部下から上司へ「報・連・相」を行う場としても機能しています。

グッドパッチが行う1on1

1on1の目的を整理できたところで、グッドパッチがどのように1on1に取り組んでいるか、詳しくご紹介していきます!

1on1は誰とするの?

グッドパッチの1on1は、基本的にはマネージャーとメンバーで行います。

現在、グッドパッチのメンバーの半数以上は、クライアントワークを担当するDesign Div.と、自社プロダクトのProttを開発するProduct Div.という二つの事業部に所属しています(このほかに経営企画室や管理部があります)。

Design Div.は人数が多いため「ユニット制」を導入しており、ひとつのユニットにUXデザイナー兼PM、UIデザイナー、エンジニアが数名ずつ所属しています。ユニットに所属するメンバーは、ユニットを取りまとめるマネージャーと1on1を行います。

マネージャーとの1on1以外にも、新入社員は入社3ヶ月、1年のタイミングで代表の土屋と1on1を行います。土屋は特に1on1を大切にしており、組織に危機的な状況があった時は、当時在籍していた100人全員と1on1を行ったこともあるんです。

そこで僕が経営者として取った行動は「100人の社員全員と1on1をする」という事だった。10月中旬にこれを決めてそこから年末までの間の僕のスケジュールは1日中びっしり埋まった。この1年経営ボードを作り、事業をある程度役員に任せて社員との距離感は昔に比べて出てしまっていたが、もう一回社員全員と向き合い「みんながなぜグッドパッチに入ったのか」「グッドパッチで何がやりたいのか」「今の課題は何か」を直接1on1で聞いていった。中には厳しい事を言ってくる社員もいたし、話を聞いてそんな状況になっていたのかと思う事ばかりだった。そこから、今まで見えてなかった事が沢山見えてきた。正直、時間の使い方としては非効率かもしれない。それでも、やってよかったと思っている。社員一人ひとりの思いがより鮮明になった。

引用:土屋ブログ Like a Silicon Valley「2016年を振り返る」より
http://likeasiliconvalley.tumblr.com/post/155199949563/2016%E5%B9%B4%E3%82%92%E6%8C%AF%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B

こんな経緯もあって、グッドパッチでは毎日誰かが1on1をしている光景を目にするくらい、日常的に1on1が行われています。

頻度と時間はどれくらい?

1on1の頻度は、週1回で30分間がほとんどです。隔週や月1回の場合は、1時間になる場合もあります。
私自身も毎週1on1を実施してもらっていますが、30分間は「目標達成状況の共有+最近思っていること」を話すためにちょうどいい長さだと感じています。

どんなことを話しているの?

実際に1on1でどんなことを話しているのか、メンバーに聞いてみました。

  • OKRの達成状況
  • 最近仕事で楽しかったこと
  • 困っていることがないか
  • キャリアプランの策定

グッドパッチではOKRを設定しており、全社のOKRに紐づいてメンバー個人のOKRも設定しています。このようにOKRと1on1をセットで取り入れることで、メンバーの成長と組織の成長のバランスが取れるようになっています。

ほかにも、グッドパッチの1on1は「マネージャーにおすすめの本を教えてもらった」「気分を変えるためにカフェで実施した」など、比較的自由に行われているんですよ。

1on1におすすめのツール

グッドパッチでは、1on1の際にSmall Improvementsというツールを使っています。実はこのツールは、グッドパッチのベルリンオフィスが先に活用していたもの。「とてもいいよ」という評判を聞き、東京オフィスも導入することになったんです!日本語対応はしていませんが、1on1を行うたびにログを残せるので、過去のログから適切なアクションを実行できているか振り返ることができます。

“Meeting Notes”の部分に、話したことを書き込んでおくと、1on1の場でネクストアクションの確認ができるので便利です。私は今まで1on1の議事録をメモ帳アプリで残していたのですが、どこに書き残したか分からなくなることがあったため、毎週Small Improvementsをがっつり活用させてもらっています!

いかがでしたか?グッドパッチはこれからもデザイン会社として、メンバーそれぞれが専門性を軸に領域を超えて活躍できる仕組みづくりを行っていきます!1on1はそんな仕組みのほんの一部ですが、興味を持っていただけたらうれしいです。

今回は1on1をしてもらうメンバーの視点で概要をまとめましたが、マネージャー視点でオススメの記事を最後にご紹介しておきます!

デザイン組織のマネジメントにおける心がけとは?
デザイナーのマネジメントをする上で、インプットしておくべきポイントをまとめています。担当する領域によってのデザイナー像の違い、これからのデザイナー像などを図と共に解説しています。

Effective 1on1 – 1on1のためにやっていること
グッドパッチのエンジニアメンバーと定期的に1on1をしている、CTOのひらいによる記事です。キャリアプランを考えるにあたって、どんなことをメンバーと決めているのか具体的にご紹介しています。

ほかにもGoodpatch Blogでは、デザイン組織づくりに役立つTipsを発信しています。こちらもぜひ参考にしてみてください!