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Wunderlistがフラットデザインを採用しないその理由とは? iOS 7とその先を見据えたWunderlist

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数あるタスク管理アプリの中でも特に人気のあるWunderlist。自分も大好きなアプリの1つなのですが、実はこのWunderlist、iOS 7がリリースされ、他のアプリではiOS 7に合わせフラットデザインを採用していく中、UI自体にはほとんど変更を加えていません。これだけデザインに力を入れているアプリなのに不思議だと思いませんか?

今回は、以前にも紹介させてもらったWunderlistを制作している会社6Wunderkinderのブログから、フラットデザインを採用しないその理由を説明したWunderlistへのこだわりを感じる記事(2013年9月)を見つけたのでご紹介します。トレンドにとらわれない、これからのデザインそのものを見つめなおした興味深い内容でした!

(以下、”Preparing for a New Era of Design – Wunderlist on iOS 7 and beyond“の翻訳)

デザインの新しい時代に向けて

これまでと全く違うiOS 7のデザインが発表されたことで話題はすっかり持ち切りになっています。先週のアップデートでWunderlistは新しいシステム(iOS 7)にあわせて完全に移行しましたが、UI自体には何の変更も加えていません。今日はWunderlistの全体のビジュアルをすぐに変更しなかった理由と、これからのデザインの方針について少し触れたいと思います。

数ヶ月前、ちょうどWunderlistとWunderlist Proの新しい機能の開発で忙しかった頃、Wunderlistの全く新しいデザインの制作に取り組み始めました。この新しい取り組みはこれから数年間かけて準備するつもりです。そして、これはただのデザインの模様替えとは違います。私たちの目標はWunderlistの特徴となる機能をすべてのデバイスで最大限引き出せるようにすることです。

私たちがローンチしたWunderlist 2は元のデザインをただ磨き上げただけではありません。すべてを再度プログラミングし直し、デザインし直すことで、全く新しい「生産性を向上させるアプリ」へのスタート地点を定めました。また、Wunderlist Proの導入により、チームでコラボレートする機能を設けました。
そして何よりも、結果としてユーザーとWunderlistの関係は深まり、生産性も向上しました。Wunderlistは今までに無い速度で成長を続け、そのシンプルさと人間味のある作風で世界中の人を魅了しています。

しかし、世界は常に変化し続け、私たちのユーザーも常に変わり続けています。そして、私たちはまだ世界の生産性を向上させるための旅を始めたばかりです。私たちはWunderlistを何千万もの人の手の中に、そして心に、届くようにしたいと思っています。

iOS 7と私たちのヒューマンデザイン

Wunderlistの新しいデザインの指針は、ひとつのシンプルな疑問から考え始めました。 「何がWunderlistをWunderlistらしくしているのか?」
全体のUXにおいて重要ではないと感じたものをすべて取払い、まったく新しい観点からすべてを見つめることにしました。その結果、自分たちのプロダクトを見つめる上で、いくつもの新しいブレイクスルーを発見することができました。

まず最初に、赤いリボンと星のマークのWunderlistのアイコン、3レイヤーのナビゲーション、オリジナルのピクトグラム、カラフルな背景から検討していきました。そして、ビジュアル、テクスチャ、タイポグラフィー、ピクトグラムを超えた更に深いレベルでの検討をしました。
ユーザーにとって最も重要なものが何であるのか、それは使いやすさなのか、パフォーマンス速度なのか。この点には、とても時間を費やしました。

その結果は今日、お見せすることはできません。私たちはWunderlistをiOS 7用に、更には未来のために、より時間をかけて再度検討し、デザインし直し、磨き上げることしました。私たちは単なる模様替えでは終わらず、iOS 7が提供する新しい技術、強力な物理エンジン、新しいアニメーションのすべてを活用したいと思っています。この画像は新しいデザインにあたっての初期段階のコンセプトです。

wunderlist-ios7

ソフトウェアとハードウェアの融合を目指すiOS 7での手法に影響を受け、デバイスのセンサーによって少しのエフェクトでUIを操作できるようなアイデアも考えています。WunderlistでiPhoneやiPad、その他デバイスで経験したことの無い、シンプルで素早い、流れるような体験を与えたいと思っています。

iOSへの取り組みは単なるスタート地点にすぎません。Wunderlistは様々なプラットフォームに向けて開発されており、新しいデザインの方針はiOS 7のみにとどまりません。実際に、Windows 8向けのアプリでもこの方針をもとに、Surfaceや他のデバイスでもホーム感のあるプロダクトをデザインしようとしています。

シンプルさとアフォーダンスと感情

Wunderlistへの取り組みは、ユーザーにとっていつでも自然で馴染みのある体験をつくりだすことに焦点を当てています。Wunderlistを始めた頃から、必要な機能だけに注力し、私たちはユーザーにとって本当にためになるものは何かをずっと考え続けています。

リストをモチーフとしたコンセプトは誰にでも理解がしやすく、シンプルで情報(to-do)を構築するには適しています。リストを他の人と共有できるようにすることで、チームの規模に関わらず、どんなプロジェクトでもコラボレートしやすくなりました。また、壁紙機能でユーザーは自分だけのWunderlistを作ることができます。こうしたもののすべてが、結果として人々に愛されるWunderlistへと導いています。更には、仕事のto-doの管理だけでなく、お気に入りの映画やレストラン、お買い物リストとして、人々がリストを利用するようになりました。

デバイスは私たちの周りにあふれていくことになります。そのデバイスを持っているのか、装着しているのか、操作しているのか、は分かりません。すべてにおいてシンプルさを求める努力は、6WunderkinderのプロダクトのDNAでもあります。未来がどうなるのか、未来のデバイスがどうなるのかに拘らず、問題に対して最もシンプルな解決策が一番強力であると信じています。本当に生産性を向上させるためには、私たちのツールは存在を取り払い、より自然に、より人間らしくなる必要があると思っています。

(翻訳は以上になります。)

6Wunderkinderでは、Wunderlistがデザインの軸においている「シンプルさ」をiOS 7に適用する形でリデザインするのではなく、全く新しい体験をユーザーにしてもらうために再度「シンプルさ」を見つめなおしているそうです。ここで言う「シンプルさ」とはデザインとしてのシンプルではなく、ユーザーの体験を指すようですね。

様々なiPhoneアプリがiOS 7に合わせるように、フラットデザインを採用していく中、ユーザーが得られる体験からそのデザインを吟味するというのは、UIデザインで一番大切なことだと思います。単なるトレンドを追ったデザインで終わらないユーザーとの距離を考えたデザインだからこそ、その魅力に惹かれる人が多いのだと思いました!新しいWunderlistは今年にはリリースされるそうです。新しいデザインのWunderlistが楽しみですね!

元記事はこちら
Preparing for a New Era of Design – Wunderlist on iOS 7 and beyond
Benedikt Lehnertさん (@blehnert)
Chief Marketing Officer at 6Wunderkinder

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