アプリケーションのジェスチャーとデザインについて

もう電車内でガラケーを見かけるのが珍しい時代ですね。僕はiPhone 4が出たころにガラケーからスマートフォンに切り替えました。スマートフォン(iPhone)に切り替えたことで、今までのガラケーではできなかったことがたくさんできるようになり、とても感動した記憶があるのですが、一番感動したのは画面をタッチして操作できることでした。

ガラケーとスマートフォンを比べた時の大きな違いは、直接指で画面を操作することだと思います。しかし、UIデザインやWebデザインについて書かれたブログは多いですが、スマートフォンのジェスチャーに関して書かれているブログはあまり見たことがありません。そこで今回のMEMOPATCHではジェスチャーについて書かれている海外の記事を翻訳してご紹介します!
(参考記事: Why all your apps feel the same)

あなたはスマートフォンに驚くべき体験を提供してくれる可能性が潜んでいる一方で、数多くのアプリがどれも似た様なものだと感じ始めているのではないでしょうか。

現在、Google PlayとApple App Storeに合計160万個のアプリが並んでおり、1000億ダウンロードされています。ここまで大量にアプリがあると、似た様なアプリがあるのは大きな問題ではないと思うかもしれません。しかしながら、モバイルマーケットの時勢を追う人たちは、多くの人気アプリが他のアプリの技術を借りていることを知っています。そして、その流れはすぐには消えません。ますます多くの開発者たちが、見た目のニュアンスやブランディングを微妙に変えただけの、ほとんど同じような機能のアプリを作っています。

いくつかの過剰に使われている例を紹介します。

  1, Pull down to Refresh (下に引っ張って更新): 主にニュースアプリ
  2, Swipe to Reveal (スワイプして表示): 主にSNS系アプリ
  3, Slide to Delete (スライドして削除): 主にメールアプリ

どうしてこのような状況になってしまったのか?

では何故このような事態になってしまったのでしょうか?デベロッパーがデザインを考えることに飽きてしまったのでしょうか?これ以上、モバイルのインターフェースを探求する必要はないのでしょうか?私たちはすでにアプリのデザインやユーザーに与える体験において頂点に達してしまったのでしょうか?
恐らく答えはNOでしょう。しかし、今のような事態になってしまったのにはいくつかの原因があると思います。

1, タイミング

デスクトップ市場には約30年の歴史があるので、その30年間でデスクトップ用のUIを新しく作り、進化し、磨いてきましたが、モバイルには5年ほどの歴史しかありません。アプリの開発者たちは急速に進化する業界の中で、まだ効果が実証されていないUIを試す余裕がありませんでした。

2, プラットフォームのUIキット

GoogleやAppleがインターフェースの要素やユーザー体験を上手に作り込んでいるので、開発者たちは未知の挑戦をするより、GoogleやAppleのIDEを使用する方がよいと考えるでしょう。

3, スクリーンサイズ

小さなスマートフォンの画面内で情報密度やレイアウトを変えるのが困難なので、新しいインタラクションを考えることはとても難しいです。

しかしこれらは外部から直面する問題であり、アプリの開発者やデザイン会社がコントロールできるものではありません。ではユーザーに新しい体験を提供するために、開発者やデザイン会社はどんなことができるでしょうか?

その答えはタッチです。

ユーザーにとって優しいタッチジェスチャー

タッチとマルチタッチ技術が進化しなかったことで、アプリデザインの進化が停滞してしまいました。もっと詳しく言うと、ジェスチャーに対する新しい試みが見られないので、現在のように狭く限られてしまったモバイル体験しか与えられていないのでしょう。iOS、Android、それぞれのOS内で操作をする方法はタップとフリック、ドラッグ、ピンチに限られています。また初期の頃のPalmOSやWindows Mobileから考えると、アプリはこれらのジェスチャーなしに革命的な進化はできなかったはずです。しかし、最近モバイルでのジェスチャーに変化があまり見られません。たまに「Pull to Refresh(指で引っ張って更新)」のような発明がありますが、それはどのアプリでも使えるようになります。しかし、そんな発明はごく稀で少ないでしょう。

タッチとジェスチャーベースでUIの改善をすることで、ユーザーにとって画期的な体験を作り出すことが可能です。アプリのタッチに起こったイノベーションの例、Paperを見てみましょう。

Paper by FiftyThree from FiftyThree on Vimeo.
(この動画の01:35からのジェスチャーに注目!)

Paperはタッチのインターフェースでできることを一新し、ベストセラーアプリになりました。iOSのスケッチアプリで使われていた伝統的なundoボタン(元に戻す)を二本の指で反時計回りに回転させるというユニークな方法に置き換えました。今日ではPaperは何百万の資金調達をし、より大規模にモバイルの生産性を刷新しようとしています。

モバイル市場のような急速に進化している業界でデザインのイノベーションを起こすのは難しいですが、不可能ではありません。新しい方法でコンピューターのインタラクションを創り出す会社もありますが、そのような会社がなかなか現れるようには思えないのです。

(翻訳ここまで)

Paperのジェスチャーいいですね。でもジェスチャーは、ボタンと違って画面上にGUIがあるわけではないので、ユーザーに「指をこう動かせばこんなことができるよ」と伝えるのに一工夫必要そうですね。ただ、Paperのようにundoボタンをジェスチャーに置き換えることで、ボタンの数を減らすことができ、画面をコンテンツに集中させることができそうです。

ジェスチャーに関連すると、最近 MIGITE というおもしろいアプリを見つけました。
iOS用のブラウザアプリなのですが、画面にiOSのsafariにあるボタンやステータスバーがなく、Path風なプラスマークのアイコンが配置されているだけのブラウザアプリです。タブ管理やブックマーク、検索、拡大などがスワイプやダブルタップなどででき、iPhoneの画面いっぱいにWebページを表示していておもしろいなと思いました。今後はジェスチャーやタップ操作にも注目していこうと思います!