ユーザーの声を取り入れた新規事業の立ち上げに欠かせない!プロトタイピングの重要性とは?

こんにちは!ライターの磯部です!

今回は新規事業立ち上げに関わる企画職の方に向けたお話です。

株式会社メタフェイズさんは、Web制作会社としてクライアントワークをメインで行いながら新規事業の立ち上げもなさっています。どちらの事業でもプロトタイピングを開発に取り入れ、ツールとしてグッドパッチが提供しているProttをお使いいただいています。インタビューに伺って印象的だったのは、徹底的にユーザーの声を聴いてプロダクトに反映しているところでした。

今回は、新規事業の立ち上げにおいてどのようにプロトタイピングが役立ったのか、メタフェイズ取締役でもあり新規事業立ち上げをされた折本さん(写真左)にお話を伺いました。

※UXディレクターの吉本さん(写真右)には、クライアントワークでのProttの活用方法についてインタビューさせていただいております。

参照:クライアントを巻き込みながらサイトを改善!メタフェイズの開発プロセスを大解剖!|Prott Blog

プロトタイプが意思決定を早める判断材料になった

──サービス着想のきっかけは何でしたか?

メタフェイズがWeb制作事業の中で感じてきた課題を解決するサービス、つまりWeb制作業界の問題を解決できるサービスを作りたいと思いました。

これだけ多くの制作会社があり、各社それぞれに特徴を備えていますが、実際にその特徴がはっきりと世間から認知されている会社はごく一部しかありません。

クライアント企業の担当者がプロジェクトの課題に合わせて、“得意”な制作会社と出会うことができれば双方にとってベストだと考えて、このサービスを設計しました。

──アイデアが出てから、具体的にどのように開発を始めていったのでしょうか?

ターゲットユーザーの声を聞かないとニーズがわからなかったので、他の制作会社やクライアントへヒアリングしました。ビジネスのアイデアだけだと伝わりにくいと考えたので、その段階でどのように検索できてどのようにマッチングできるのかを画面に落として、プロトタイプとして一緒に持っていったんです。実際に触ってもらうと、必要な機能や切実なニーズをリアルな声として聞き出すことができました。

──本格的に開発が始まる前からプロトタイプを作っていたのですね。

弊社代表の承認を取るときにも、事業計画書と合わせて主要画面のプロトタイプを見せ、GOをもらいました。着想段階でプロトタイプというリアルなものを見せることで、意思決定のスピードが早まりました

チームで意見が対立したときには、ユーザーの声に立ち返る

──開発のフローについて教えてください。

設計の概要をホワイトボードに描いた後、ワイヤーフレームを作りました。ひとつの機能ができるとユーザーテストをやって、その結果を踏まえて改善をして。細かいスパンでレビュー・フィードバック・改善を回していきました。

──プロトタイピングを実践されていたんですね。開発を進める上で工夫された点はございますか?

ひとつの機能を作ったあとにレビュー入れて修正して、またレビューしてを繰り返していると当初予定していた仕様から変わってくるんですよね。それを都度仕様書に落としていくのも大変だったので、全てProttのコメント機能でフィードバックを管理していました。

senteチームが毎日必ずやるのは、Prott上にある未読のコメントをチェックすることです。そこに「この修正はいつまでにやる」といったスケジュールも全て記載していたので、コメントを元に各々が作業をしていました。正直、開発段階では課題管理表も付けていないですしメールでのコミュニケーションもほとんどありません。ですが、みんながコメントを見ながらプロトタイピングできたのは楽でした。

──コメント機能をチームのTODOリストのように使っていただいたのですね。ユーザーテストはどのように行っていたのでしょう?

Web制作会社向けのサービスなので、社内のメンバーにもやってもらいましたし、社外のウェブ制作会社・クライアントにもお願いしました。Prottのプレビュー用リンクを開き、発話しながらサービスを触ってもらいました。ユーザーが使いづらいと思ったフィードバックはその場でProttにコメントとして残します。議事録を取ってあとでまとめていると時間がかかるので、スピード重視で進めました。

(コメント機能のスクリーン)

──コメント機能をヘビーに使っていただいたと思うのですが、具体的に各画面にどのくらいのコメントがあるでしょうか?

各画面、最低でも40~50個くらいありましたね。画面によっては3桁いくことも。プロジェクトを進めていたときは画面そのものにフィードバックできる機能がなかったので、ヘッダーの左端には画面そのものに対するフィードバックを入れる、というようにチーム内だけのルールを作って運用していました。

──プロジェクトを進める過程で、大変だったのはどのフェーズでしたか?

チーム内での議論が平行線を辿り、本当に必要な機能が何なのか決められない時がありました。プロトタイピングを重ねていくと、メンバーによって「この機能は必要だ」「いや、いらない」という風に意見の対立が起きてしまったんです。

──どのように落とし所を見つけていったのでしょうか?

もう一度ユーザーの声に立ち返ることを意識しました。チーム内の議論だけだとプロジェクトが進まなくなってしまうので、ユーザーに仮説をぶつけていき改善しました。当初予定していたリリース時期よりも遅れてしまいましたが、結果的にはユーザーの声を尊重しながら建設的な議論ができていたと思います。最終的には40社ほど、社内だと10名ほどの皆さんにユーザーテストをお願いしました。

立ち上げフェーズが終わっても改善は続く

──開発を通してプロトタイピングが活きた場面は他にもありましたか?

実装段階に移ってからも修正指示が入ってくるんですよ。ですので、実装中の画面のスクリーンショットを撮り、全てをProttに同期していました。Prottを見れば最新の画面の状態がわかるため、Prottに修正指示を書き込んでも齟齬は生じません。当然スクリーンショット撮る手間はありましたが、そのやり方は便利でした。開発を通してPrott以外で画面に関する指示は発生しない状態を作っていましたね。

(senteの画面一覧)

──ありがとうございます。それでは最後に、メッセージをお願いします!

新規事業をやってみると、予期せぬことがたくさん起きて、検討して修正する場面に何度も遭遇しました。その検証・修正を最速かつ効果的にやるためには、プロトタイピングは効果的だと思います。サービスローンチ後もこれまで同様、ユーザーインタビューをし、フィードバックをもらってProttのコメントに落とし、改善していく。このサイクルを続けていきます。

・クライアント企業担当者向け:https://www.sente.me

・Web制作会社向け:https://partner.sente.me

新規事業立ち上げにおいて、徹底的にユーザー視点であることが大事なのだと学びました。本格的にプロジェクトを始める前からユーザーの声を聴き、チーム内で議論が平行線をたどったときにはユーザーの声に立ち返り改善していく。そのサイクルを回すために、プロトタイピングツールが役立っていることがわかりました。新規事業に関わる際にはプロトタイピングをチームに取り入れ、ユーザーの声を第一にフィードバック・改善を回してみてくださいね!

ABOUTこの記事をかいた人

磯部 俊哉

94年 千葉県生まれ。学生時代は東南アジア×働くに興味を持って活動していました。現在グッドパッチでは、マーケティング部署に所属しながら自社プロダクト『Prott』『Balto』に関するインタビュー記事やイベントレポートを中心に発信しています!好きな食べ物は高野豆腐です。