グッドパッチに入ったきっかけ

私は元々海外で働きたいという気持ちがあったものの、大した経験もスキルもなく、すぐには海外で働けないだろうと自分でよくわかっていました。もちろんワーキングホリデービザを取るという選択肢もありましたが、そういった制度を利用しなくてもビザを取得出来るくらいのスキルがなければ、今後海外で生きていく上で厳しいだろうと思い、まずは日本で働くことを決めました。

そう思って2〜3社Web系の会社を受けたものの、熱意がありすぎて引かれてしまったり、スキルがなさすぎて一切話を聞いてもらえなかったり、こんな質問で私の何が分かるんだろうと思ったり、とにかくまあ何だか違和感だらけで、上手くいかなかったのです。

そんなときにTwitterで見付けたのが土屋さんのツイートでした。「経理も出来るUIデザイナーいないかな。」みたいなツイートを誰かがRTしていて、「なんて欲張りなんだこの人!」と思いつつ、求人がありそうだということで土屋さんのツイートを見に行ったのです。そしたら何やら色々熱いことが書いてあり、

という言葉に惹かれ、「こういう環境で働きたい。この人だったら私の熱意を受け止めてくれるかもしれない。」と思うようになりました。土屋さんのブログを読んでみたら面白く、熱い思いが感じられ、さらに未経験でも積極的に採用しているとあり、「もうここしかない!」と思うようになりました。すでに就活が合わなさ過ぎて嫌になっていた私は、絶対ここに入ると勝手に決めてしまいます。とはいえ、デザインも出来なければ、コーディングも大して出来ません。あるのは熱意だけ。じゃあその熱意を伝えるためには何をしたらいいだろう?と考えたときに、グッドパッチのためだけにサイトを作ろう、と思ったのです。それが水曜日で、その日からサイトを作り始め、金曜の夜中には完成し送信、土曜の朝に返事をもらい、月曜日に面接することになったのです。

(※当時作ったサイト)

今見返すと本当に下手なんですが、それでも私の熱意は伝わり、面接で座った瞬間に「採用!」と言われ、次の日から働き始めることになりました。

実際に働き始めてみて

グッドパッチに入って、まずみんなが次々に新しいサービスやツールを見付けてくることにびっくりしました。本当に何も知らなかったので、この人たちはなんでこんなに色々知っているんだろうといつも不思議に思っていたものです。特にデザイナーの貫井さんにはそういったサービスだけでなく、その裏にいる偉大なデザイナーをたくさん教えてもらい、同じくらいミーハーだったので、2人でそういったデザイナーの動向を追いかけては、どうやったら友達になれるかを考え、実際に何人かとTwitter経由で繋がって、サンフランシスコで会ったり、日本に来た際に遊んだりしました。

そうやって素晴らしいソフトウェアやデザイナーをたくさん教えてもらったので、自分でも色々調べてみるようになり、Twitterで積極的に海外の会社やデザイナーをフォローしていきました。そうすると面白い記事や新サービスについての情報が自分でも集められるようになったのですが、英語圏でものすごく話題になった面白い記事が、日本では一切読まれていなかったり、英語圏のタイムラインではみんなが話題にしているサービスも、日本のタイムラインでは誰も話していなかったり、とギャップがあることに気が付き、日本と世界の差ってこんなにあるんだ、と思うようになりました。MEMOPATCHで新サービスなどを毎月まとめたり、面白いと思った記事を翻訳したら、ちょっとでもこの差を埋められるんじゃないか?と思いながら、あれこれ記事を書いていきました。

今後のキャリアを考える

グッドパッチは楽しい環境だったけれど、やっぱり海外で働きたいという思いは強くあり、25歳は絶対に海外に出よう、と2013年11月、誕生日の3時間前に決意。そこからずっと昼休みも週末も、仕事を探して海外へ出る道をひたすら探していました。

海外で働こうと思ったときに、英語は話せて当たり前ですが、日本語を話せるということは一つの強みになります。グッドパッチで、ローカライゼーション、PR、ソーシャルメディア運用、ブログ運用、ユーザーサポートなどは日本語で一通りやってきたので、まずはこういった分野で日本語話者を探している会社に応募してみようと思い、あちこちの会社に応募しました。10社くらい応募して、5社くらい面接を受け、最終的にはTwitterのシンガポールオフィスからオファーをもらうことが出来、来月からユーザーサポートとして働きます。

ユーザーサポートというとつまらない仕事だと思われがちですが、私はそんなことはないと思います。ユーザーから直接フィードバックをもらい、コミュニケーションを取ることは、他のポジションではなかなか出来ないことです。ユーザーの考えや温度感を知ることが出来るし、返信メール一つでプロダクトへの印象を大きく変えることだってあり得ます。

こういったユーザーサポートの重要性というのは、グッドパッチでも使っているSlackから感じたことです。彼らはものすごくTwitterの運用が上手く、いつもツイートが面白くて、問い合わせに対する返事も丁寧、ものすごくたくさんのファンがついています。もちろんプロダクト自体が良いことは大前提ですが、ユーザーサポートがきちんと出来るというのは、今後一つの差別化のポイントになるのではないでしょうか。そう考えると、まだまだこの分野でこれから先も仕事はあるように思うので、しばらくはここで頑張ってみるつもりです。

最後に

もしいつかは海外で働きたいと思っている人がいたら、まずはどういったポジションで働きたいのか、そのためにはどういったスキルが必要なのか、色んな会社の求人を見ながらよく調べてみて下さい。そこから自分に足りないものがあれば、どうすればそれを得られるか、毎日考えながら勉強したり、仕事をしていくといいのではないかなと思います。

さらに私と同じように、未経験でグッドパッチで働きたいと思っている人がいたら。この業界で未経験というとなかなか仕事が見つかりづらいのですが、グッドパッチは未経験の人にでもチャンスをくれる会社です。だからといって簡単に入れるというわけではありません。私は応募者からのメールなどいつも一通り見ていたのですが、「他の人ではなく、なぜあなたでなければいけないのか」を伝えられる人が少ないような気がしています。私は他の人が絶対にしないことをしようと思って、サイトを作りました。まずはどうやったら、会ってみたいと思ってもらえるか、応募する前に少し考えてみると良いのではないでしょうか。

最後になりましたが、なんと私の後にソーシャルメディアマネージャーをやる人が決まっていません。自社サービスのProttはこれからどんどん大きくなっていくし、MEMOPATCHで書く記事は色んな人に読んでもらうことが出来ます。小さな会社なので色んな業務にチャレンジ出来るし、提案すれば自分で仕事を作っていけるので、他にはない面白いポジションだと思います。ぜひ興味を持たれた方はこちらから応募してみて下さい!→ 超重要ポジション!Prottのソーシャルメディアマネージャーを募集