【初めてでもわかる】ビジネスで必要な「デザイン思考」って何?なぜ必要?

みなさんは「デザイン思考」という言葉を聞いたことはありますか?

「デザインって、思考じゃなくて行動でしょ?」
「それはデザイナーの仕事でしょ?」
「目に見えないものをどうやってデザインするの?」

世間一般的には、デザイン=表層的なイメージが根付いています。しかし、本来のデザインの根底には「デザイン思考」という考え方が存在します。デザイン思考は、現在のビジネスにおいて、なくてはならない考え方です。

この記事では、デザイン思考を初めて学ぶ人でもわかるように、基礎的な知識についてイラストを交えてご紹介します!

デザイン思考を調べてみたけど・・・

Googleで聞いてみたところ、非常に難解な文章が出てきました。

デザイン思考(英: Design thinking)とは、デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である。
(文献:Wikipedia)

噛み砕くと、「デザインする上で必要な考え方と手法を利用して、様々なビジネスの問題を解決する方法」と言ったところでしょうか。

ビジネス視点のロジカル思考ではなく、デザイナー的視点のクリエイティブ思考で問題を解決するイメージです。

このデザイナー的視点が、なぜデザイナー以外に必要とされるのでしょうか。

イラストで学ぶ|デザイン思考はなぜ必要なのか

そこで、イラストを使って整理を行いました。


~~遡ること20年前~~

私たちの身の回りには携帯電話はおろか、パソコンすら普及していませんでした。「こんなことができたらな」「こんなものがあればいいな」と、いつも未来に憧れを抱いていました。

未来を感じさせるものは何だって欲しかった。新しいモノが出てくる度に、心を踊らせていました。多少使い勝手が悪くても、機能が良かったらそれで満足でした。

~~時は移りかわり現在~~

技術は進化して、人工知能がチェスで人間を負かすような時代。
私たちは、スマートフォンとお金さえあれば、望むことは大抵叶えられるようになりました。
技術の進化で、私たちのニーズは簡単に満たされる様になりました。私たちは思い描く理想が夢物語で終わらないことを知れるようになりました。
そして人は、あふれるほど提供されるモノの中から、欲しいモノだけを選び取るようになりました。
つい20年前までは、私たちは新しいモノやサービスに寛容でした。それは知らない世界をもっと覗きたくて、未来に近づきたかったからです。

しかし今の私たちは、夢物語でしかなかったはずの未来を、スマートフォンという形で手に入れました。受動的だった行動が、能動的に変わり始めたのです。
今では新しいモノに対して懐疑的で、少しでも使いにくい製品には見向きもしません。
過去のビジネスは、一度モノを作ってしまえばそれで終わり。何もせずともユーザーがついてきました。

しかし現代でビジネスをするなら、モノが誰の手に渡って欲しいか考える必要が出てきました。
更にユーザーは自由に動き回りますから、しっかり狙いを定める必要もあります。

具体的にユーザーの事を想いながら以下の5つを考えなければ、モノが届かない時代となったのです。

  1. 誰にボールを投げるのか
  2. どんなボールが欲しいのか
  3. どんなボールを作るか
  4. どんな色・形で、どう投げるか
  5. ボールを拾ってもらえるのか

©Goodpatch Inc.

会社目線でロジカルに考える「モノ」を作るだけの時代は終わり、ユーザーの「コト」を作る時代になりました。ビジネスにおいて「コト」を作るためにデザイン思考が必要なのです。


デザイン思考とは、ユーザー視点のマインドと、5つの問題解決手法の掛けあわせによって構成されていることがわかりました。それでは、マインドと解決手法の詳細を見ていきましょう。

デザイン思考を構成するマインドと手法

マインド

1. 常にユーザー視点

何かを考える上で、ビジネス視点になりがちです。しかしデザイン思考では、「ユーザーが本当に悩んでいることは何か」「なぜ必要なのか」「何に価値を感じるか」など、常にユーザー目線で物事をすすめます。

2. コミュニケーションを重視する

チームメンバーやユーザーなど、人同士のコミュニケーションを活発にしながら進めます。アウトプットのクオリティはコミュニケーション量に比例する、と言われています。
コミュニケーションが不十分だと、プロジェクトが炎上したり失敗に繋がります。些細な議論もオープンに交わすことで、フラットに意見しやすい環境の構築が必要です。チーム間の話し合いで意思決定を効率化し、素早いアウトプットに繋げます。

3. まずは作ってみる

最初から完璧な状態のモノを差し出す必要はありません。答えを知っているのはチームメンバーではなくユーザーです。質より量。まずは早い段階でプロトタイプを作り、ユーザーに触ってもらうことが重要です。そこから検証・改善を繰り返すことで、最終的にユーザビリティーの高いアウトプットを出します。

4. 1つの解決手段に縛られない

初期の段階からアイデアを固めすぎてしまうと柔軟性が失われます。ユーザーの行動や要望は時代と共に移るので、ビジネスサイドは常に多様性のあるアイデアを持つ必要があります。まずは多種多様なアイデアを発散し、仮説検証によって徐々に収束させればよいのです。

プロセス

1. 観察/共感

まずはターゲットを観察し、ターゲットの事を理解します。ここで大事なのはマインドにもある常にユーザー視点を持つこと。ターゲット目線で考えることで、背景や課題が見えてきます。具体的にはインタビューやユーザーテストを繰り返すことで、ターゲットの精度を上げていきます。

2. 問題定義

観察を行うことで「ターゲットが1番困っていることは何か」、「なぜ困っているか」が明確になります。観察と問題定義を繰り返し考えながらコアとなる問題を見つけ出します。場合によっては「そもそも観察対象が違うのでは?」の様な、根本の修正がこの段階で見つかる場合もあります。

3. アイデア創出

どんなアイデアがユーザーに受け入れられるか、思いつく限りを出しましょう。現実性は加味せず、とにかく発散するすることが重要です。この後のプロトタイピング、検証で、徐々にコアの問題解決になるアイデアが見つかります。

4. プロトタイピング

アイデアが出たらすぐにプロトタイプを作成します。実際に作成することでアイデアがより具現化でき、イメージが湧きやすくなります。

5. 検証

プロトタイプが出来たらそれで終わりではありません。ここからターゲットに向けて検証・改善を繰り返し、試行錯誤しながら、最終的にクオリティの高いアウトプットを目指します。

まとめ

冒頭で説明したデザイン思考をもう1度振り返ってみましょう。

【デザイン思考とは】
デザインする上で必要な考え方と手法を利用して、様々なビジネスの問題を解決する方法

デザイン思考はデザイナーだけの考え方ではなく、ビジネスに携わる全ての人に関係する考え方です。製品を作る以外にも、プロジェクトを進める、組織を考えるなど、あらゆる場面でデザイン思考が活用できます。デザイン思考を取り入れることで、既存のやり方では生まれない、革新的なアウトプットが出るのです。

デザイン思考に関する参考資料

デザイン思考に関してわかりやすく説明されている資料がシェアされているので、いくつかご紹介します!

ABOUTこの記事をかいた人

Kaori Sugimoto

エディターをしています。デザインをもっと身近に感じてもらえるように、色々なコンテンツをお届けします!